最初っからウォン・カーウァイ。BBBムービー「欲望の翼」「いますぐ抱きしめたい」。
本日、映画初め。アキ・カウリスマキの「枯れ葉」を観に行ったのだが、
ほぼ満席で、両側に人の座ってる席しか空いてなかったので、諦める。
こういう映画を、たくさんの人が観るのは、嬉しいのだけど、
もう空いた映画館やないと、キツくなってきたワシとしては、
「早く冬休み終わってほしいなあ」と思うのであった。
で、「他に、観たいのあるかな?」と、同じ映画館で探すと、
なんかウォン・カーウァイの初期作品が4Kで公開されたので、
30年ぶり以上に、第二作の「欲望の翼」を観ることに。
かっこええ!
たぶん、今日初めて観ても「スタイリッシュ!」って思うやろなあ。
もちろん、絵、そのものもかっこいいのだが、
編集が上手いんかなあ、緩急というか、リズム感が抜群にいい。
ラテン系中心の音楽も、めちゃくちゃかっこいい。
最近、映画のBGMにイライラすることが多くて、
「基本的には映画にBGMっていらんなんちゃうかなあ」思ったりもしてたんやけど、
こんなに効果的に使ってくれるんなら、
全然アリっすわ。
レスリー・チャン演じる主人公も、当時は「かっこええ」思ってたんやけど、
今日観ると、ある意味、甘えん坊のマザコンのお坊ちゃんやなあ、思ってしまった。
30年前との印象の違いは、そこくらいかなあ。
ワシも成長したってことだろうか。
観終わって外に出ると、
同じとこで、デビュー作「いますぐ抱きしめたい」が、すぐに上映時間だった。
これは、まだ観てなかったので、続けて観ることに。
底に流れてる「らしさ」は、デビュー作から完成されてたんやなあ。
早熟な才能やわあ。
けど、一枚一枚の絵のかっこよさや、編集の気持ちよさは、
「欲望の翼」とかなり差があって、
「一作でこんなに成長するものなのか」、と驚いた。
やはり二作目から組んだ、カメラマンクリストファー・ドイルの力量と、
ウォン・カーウァイとの相性が、良かったんやろうなあ。
それにしても、邦題の「いますぐ抱きしめたい」は、この映画のどこをつついたら、
こういう題名になるのか、謎、やなあ。
こうなると「恋する惑星」も改めて観たくなる。
けっこうハマって、サントラまで買った映画。
けど、これ以降、なんかだんだん、どれ観ても同じように思えて、
いつの間にか、観なくなってしまっていた。
最新作は2013年の「グランド・マスター」らしい。
アマプラとかにあるのなら、ちょっと観てみようかな。
制作総指揮として携わった「プアン/友だちと呼ばせて」は、めっちゃ好きな映画だった。
さあ、冬休み終わったら、「パーフェクトデイズ」と「枯れ葉」、観に行こうっと。