松原里佳「君が居てうれしや この宇宙」発売記念Party@SPinniNG MiLL。

先日の日曜は、堺のSPinniNG MiLLで松原里佳さんのニューアルバム、
「君が居てうれしや この宇宙」の発売記念パーティーでした。
文化財といってええような素晴らしい会場、
ワタンベ&イガキアッコちゃんと、これ以上ないような強力サポート、
飲食は、堺の名店「犬吉」。
もうそれだけで嬉しくなるようなスペックでした。

で、このアルバム、縁あって、先行して聴かせて頂いたのですが、
ほんまにタイトル通りの素晴らしいアルバムなんです。
自分の弱さを自覚しつつ、世の中の弱者と言われる人々を、
見下ろすでもなく、見上げるでもなく、同じ目線から見て、
その人たちの生きづらさを噛み締めた上で、
その人たちと、この宇宙で生きることの喜びを歌う。
サブスクとかで売らずに、CDをライブ会場、ネット、実店舗などで売る、
という今どき、古臭いと思われるかもしれない方法で売ることにしたのも、
このアルバムを聴けば、その理由がわかる気がします。
誰一人、置き去りにしないで、みんなでこの時代を生きていく、
それと、このアルバムの曲、どの曲も取りこぼさず、
全部聴いてもらう、全部まとめてでしか売らない、ということは、
どこかで繋がっているのだと思います。
その志が、素晴らしいと思います。
このアルバム、ほしい方はこちらから。

前置き長くなりましたが、ライブの内容です。

まずは、里佳さんのソロ、「満月」から。
この会場は、土の壁と天井、かなりの高さがあって、響きが気持ち良い。
ひとつひとつの声と音が、ふくよかに耳に届きます。

二曲目からイガキアキコちゃんとワタンベ、登場。
ワタンベのドラムが気持ちよくも強いグルーヴ感を生み出し、
アッコちゃんのバイオリンがノーブルな香りを加える。
ああ、二人が加わるとこんなかんじになるんや。
元々深くて広い音楽を、さらにどこまでも深く掘り、広げていく。
会場と共演者が一緒になって、音楽を作っていく。
もうこれは演奏自体が、物語やなあ、思いました。

里佳さん、むちゃくちゃ歌の上手い人なんやけど、
それに溺れることなく、芯のある、
「だから私は歌うのよ」という気持ちの伝わる演奏を、
常に届けてくれるところが素晴らしい、と改めて思いました。

さすがこの三人、激しい演奏になると、
くんずほつれつ、何拍子かも分からん美しいカオスを生み出します。
お!アッコちゃん、コーラスも!
なんかカッコええなあ、ドキドキする。
ワタンベのドラムが曲を転がしまくる。

「かも。~昆虫、知らなかった世界」という昆虫の曲の後、
昆虫へのインタビュー(笑)
インタビュアーはアッコちゃん。
昆虫は、たぶん、いや、間違いなく、顔隠した里佳さん。
むっちゃ大阪弁の昆虫(笑)が、一緒に生きよう!と呼びかけます。
笑ってしまって、中身が入ってこなかったけど、
この昆虫の訴えは、まさにこのアルバムで、里佳さんが言いたかったことなのでしょう。

かなり長い休憩で、けっこう飲んでしもたあと、
二部、始まるります。
釜ヶ崎の話、良かったなー!
で、その話を枕に演奏された「ビールの星」は、ワタンベの拍子木から。
おお!山中一平師匠に、しごいてもろたという生での前節口上、
なかなか決まってるやん!
芝居あり、笑いありの「ビールの星」、めっちゃ楽しかったっすー。

後半は、なんか場面の浮かんでくるような里佳節が炸裂。
里佳さんの物語性のある伸びやかなピアノと声を、
土台から支えて、背景を感じさせるドラムのワタンベ、
世界を上に横に広げて、新しい風景を加えてくれるようなバイオリンのアッコちゃん。
ほんまに、ええトリオやなあ。

おお!アンコールのサンバ「ウタさえあれば生きていける」は、
ギターの寝木ちゃんと、パーカッションのトミやん、あきこさんも!
いやー、最後むっちゃ楽しいエンディングでございました。

終わってからも楽しみなのは、犬吉の何を食うても美味い飯もあるからですな。

早苗ちゃんの提案で、お客で来てた立山青くんのゲリラライブまで!
里佳さんや、ワタンベ、アッコちゃんに青くん、聴いてもらえるのが嬉しい。
青くん、やさぐれた感じが「岡山のポーグス」やな、となんとなく思いました。根拠ないけど。
ええライブ、ありがとう!!

ちょっと興奮して、なかなか帰る気になれなかったワシは、
主役の里佳さんと一緒に帰らせて頂いたのでした。
実は、里佳さん、100メートル、離れてないくらいの、
めっちゃご近所さん。
ご近所に、あんな素晴らしいミュージシャンが住んでるってだけで、
なんか嬉しいですわ〜〜!

こんな素晴らしいアルバムとパーティー、
ほんまありがとうございます!!
出演の松原里佳さん、ワタンベ、アッコちゃん、
この日は出演されなかったアルバム参加のミュージシャンの皆さん、
デザインの飯田華子さん、写真の細見さん、
飲食の犬吉の皆さん、
SPinniNG MiLLの小野さん、
そしてこのアルバムを作るきっかけになった清水デカシミ聖一さん、
最後に、アルバムのプロデューサーとして、
このイベントの主催者として大活躍の早苗ちゃん、
皆さんに感謝します。

前半でも言いましたが、皆さんに聴いてほしい、このアルバム、お求めはこちらから

おまけ、ワシ、細見さんに写真撮って頂きましたよ。
とんちピクルスさんの2024新作でございます。

※今回はレコ発だし、このメンバーでのライブは初めてらしく、
文章の内容にバッチシの動画はありませんでした。
すみません。

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