ジャズ大名@高槻城公園芸術文化劇場。

こないだの土曜日は、めっちゃ楽しみにしてた音楽芝居、
「ジャズ大名」を観に、高槻へ。

Googleマップにウソ教えられて、グルッと遠回りしてしまったが、
おかげで、この劇場の大きさを実感できた。
去年できたばっかりらしいが、
こんなでかい劇場、高槻にできてたんやな。

筒井康隆さん原作の「ジャズ大名」、確か映画も観たはずなのだが、
ザクっとしたあらすじ以外、よく覚えてなくて、
新鮮な気持ちで楽しめた。
ワシの貧弱な海馬よ!ありがとう!!

劇場の中に入ると、中も素晴らしい!
壁は四角い木材がランダムに突き出してて、
見た目にも美しいし、きっと音の反響も、
計算してあるのだろう。
機能を突き詰めた結果、美しさにたどり着く。
モノづくりの理想系やな。
幕にお城のあるのは、この場所が、元高槻城のあったところからやろな。
キリシタン大名、高山右近の居城があった場所の劇場で、
こんな日本文化と西洋文化の混じったようなストーリーのお芝居、
なんて相応しいのだろう。
しかも、この芝居、この劇場の開館記念の芝居らしい。
柿落としなのか?
ええ始まりやな。

席に着いて驚いたのは、隣の席に、
よくライブでお会いする方と、そのお母さまが座ってはったこと。
この会場、主役の千葉雄大くんのファンが多いのか、
若い女性が大勢を占めていて、
少し疎外感があったので、
かなりホッとさせて頂きました。
ありがとうございます!!

芝居は、むちゃくちゃおもろかった。
原作の訳わからんようなエネルギーが、
そのまま生きて形になったような、パワフルな芝居!
随所に入る可笑しみも、原作の可笑しさを尊重しつつ、
パワーアップしてる感じで、
めちゃくちゃ楽しめた。

フィナーレは圧巻!!
ストーリーなんてなくても、初めから最後まで、ずっとこのままでええ気がするくらい、
いつまでも終わってほしくない、楽しいフィナーレで、
何人か、観たい方がいらっしゃったので、
その人を目を追うのだが、
ちょっと別の人を観てる間に、その人がどこにいるのかわからなくなるくらい、
目まぐるしく動き回ってて、
まさにポスターそのままのエネルギッシュで、
凄まじい動きのあるステージやった。

もちろん、こういう芝居なので、音楽が重要な役割を果たしてるのだが、
その音楽監督が、関島岳郎さんで、
参加ミュージシャンも、大熊ワタルさんや、川口義之さん、
辰巳光英さん、和田充弘さん、桜井芳樹さん、こぐれみわぞうさん、関根真理さん、
そして、もちろん関島岳郎と、ワシの好きなミュージシャンたちが揃っていて、
その面でも、観逃すわけに行かない芝居だったなあ。

この楽隊も、伴奏に徹するだけでなく、時には芝居に入り込んだりして、
なんか昔観た、子供鉅人の「幕末スープレックス」を思い出したりした。
奇しくも、時代的には同じくらいの時代の話やなあ。

その楽隊も含め、すごく大勢の出演者を、うまく動かせつつ、
ストーリーが自然に頭に入るセットも、
ほんまによう考えてあるんやろうなあ。

役者さんたちも、ほんまに演奏してるのかどうかは分からないけど、
楽器の持ち方や指遣い見てたら、ほんまに演奏してるとしか思えなかった。
このステージまでの間に、すげえ練習しはったんやろうなあ。

個人的には朝ドラのブギウギにも出演中の富田望生さんが、
狂言廻しとかけっこう重要な役で活躍してるのが嬉しかったなあ。

千葉雄大くんファンの若い女性たちが、こういう音楽の面白さに、
この芝居きっかけで、一人でも気がついてくれて、
千葉雄大くん関係なしでも、出演ミュージシャンのライブに来てくれたら、
ほんまに嬉しいなあ。

終わって、すごい人たちの人並みについていくと、
阪急高槻市駅までは、ほぼ一本道で、
Googleマップさんに、相当遠回りさせられてたことに気づきました。
くそお〜〜!(笑)

阪急高槻市駅には、ワシの実家のある枚方市に行く京阪バスが止まっていて、
少し、里心が芽生えて、枚方帰ろうかな、と一瞬思いましたが、
エネルギッシュな芝居観て、へとへとになってたので、
実家には帰らず、
途中の茨木市の駅前のDbarで、
観たいライブやってたので、途中からでも行こうか、
と思ってたのですが、そのエネルギーもなく、
まっすぐ家に帰ったのでありました。

役者さんや出演ミュージシャン、あのすごい運動量の芝居を、
二日続けて、昼晩、二回公演やってはるんやなあ、
すごいなあ。
ほんまにありがとうございました!
この芝居は高槻で千穐楽らしいです。
ゆっくりお休みください。

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