世代が違っても、音楽を思う気持ちは、繋がっている。BBBムービー、Pay money To my Pain 「SUNRISE TO SUNSET」。
よく知らないバンドのドキュメンタリー映画を観に行った。
「Pay money To my Pain」、
オルタネイティブなロックをやるバンドとして、名前は知ってたし、
ボーカルの人が亡くなって、解散した、という話も聞いていたけど、
活躍されてた2010年前後は、
ワシも、けっこう年齢が行ってて、
大音量のロックを、一から受け止める体力がなくなりつつあったので、
YouTubeで音源聴いたことはあったけど、
それほど熱心に聴いたバンドではなかった。
ではなんで、観に行ったのだろう。
観終わった今でも、その理由は実のところ、よくわからない。
映画でいろいろ音楽も聴いた。
「かっこいいな」とは思ったけど、
これをきっかけに、聴くようになるか、
と言われれば、そうはならない気がする。
ただ、ワシより、ずっと若い世代にも、
音楽にすべてを捧げて、
そこで巡り合ったバンドの仲間を本当にかけがえのない存在として、
亡くなった今も、大事に、自分の一部として生きてる人がいることが
嬉しいとは、感じた。
出演者の言葉で「むちゃくちゃ売れて、誰もが知ってるというバンドではないかもしれないけど、
聴いた人には、確実に残ってて、その人の人生を左右するような存在だった」
みたいな言葉があった。
そこが一番、残った。
その言葉だけ拾って、バンドの名前だけワシの大切なミュージシャンに変えれば、
ワシが音楽に求めてるものが、そこにある気がした。
「そうそう!ワシの聴きたい音楽は、まさにそういう音楽」。
若い人でも、音楽をただのツールとしてではなく、
そういうものとして、大切に考えてる人がいるのだ、
と思えたことが嬉しかった。
この言葉を聴きたくて、ワシは、この映画を観に行ったのかもしれない。
このバンドのことは、いまだによくわかってないけど、
バンドメンバーや、周囲の人々、このバンドを好きな人たちの気持ちは、
ワシと、すごく近くにいるような気持ちになれた。
ずっと、この音楽と共に、生きていって欲しいと思えた。
改めて、ボーカルの「K」さんのご冥福をお祈りします。