死ななかったブライアン・ジョーンズのように思えた。ただただ切ない人生。BBBムービー「シド・バレット独りぼっちの狂気」。

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切なすぎる。
お薬で精神やられて、メジャーになる前に、
ピンク・フロイドを去った人、
という認識だったけど、
きっと逆で、メジャーで成功して、スタートしてやっていくには繊細すぎて、
お薬に走って、自分から、その座を降りた人なんやな、という気がした。

けど、ピンク・フロイドのその後の大ブレイクは、
間違いなく、この人の作った土俵の上に成り立っている。
ある意味「死ななかったブライアン・ジョーンズ」なのかもしれない。
彼は、どんな目でピンク・フロイドの成功を見てたのだろう。
自分が名付けたピンク・フロイドが、
世界的な名声を得たことを、
きちんと認識してたのだろうか。
お薬でやられて、わかってなかった方が、幸せだったかもしれない、
と思ってしまった。

サイケの生みの親みたいな人物で、
みんながその存在を知ってて、
誰からも尊敬されてるのに、
その頃、もう大メジャーやった、
The Whoのピート・タウンジェントが、
自分のライブ、置いといてでも観に行きたかった人やのに、
成功とはかけ離れた人生を送った人なんやなあ。

昔、記事で、その後のシド・バレットのことは読んでいたのだが、
映像で見て、ピンク・フロイドのメンバーや、家族、幼馴染、元カノ、
可能な限りの関係者の証言や、
あまり観たことのなかった本人の写真や動画を観て、
やっと、この繊細な魂に触れられた気がした。
そして、結果的には、涙が溢れて仕方なかった。

偉大な無名ミュージシャン、シド・バレット、
ちなみにピンク・フロイドの「炎〜あなたがここにいてほしい(Wish You Were Here)の
「You」は、シド・バレットのことだという説もあり(異説もあり)、
その中に収録されてる、「クレイジーダイヤモンド」は、確実にシドのことを歌っているらしい。

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