自分の死期を悟った時にもう一度観るかもしれない映画。BBBムービー「Ryuichi Sakamoto | Opus」。

公式サイト
もちろん、本人も最期の演奏になる、
とわかっていたのだろう。
2022年の9月に撮られた坂本龍一さんの珠玉の20曲。

スタジオなので観客もいない、なので拍手もない、
ソロなので、他の出演者もいない。
ほとんど、ピアノの音だけの映画。
ちょっと間違った坂本さんが「もう一回やろう」と言ったのと、
「ちょっと休憩」と言った、二言と坂本さんの息遣いしか、
ピアノ以外の音はなかったように思う。
そのピアノの音は、ペダルを踏んでフェルトに当たる音まで、
鮮明に映画に記録されている。

一音一音、丁寧に丁寧に、自分のすべてを込めようとする演奏には、
当たり前のように、鬼気迫る魂がこもっている。
こんな緊張感あるピアノソロは聴いたことがない。

こんなに豊かな音なのに、
不思議と色彩を感じない。
モノトーン、もしくは透明。

ワシが、もう一度、この映画を観ようと思うのは、
自分の死期を悟った時なのかもしれない、
と、エンドロール観ながら思った。

2年前観た、坂本龍一さんの最期の演奏をただただ記録した映画。
美しく、深かった。
坂本龍一さんが、最期に遺してくれた、
宝物のような音楽だと思う。
(20260523記)

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