瀬戸信行、たゆたう+下村ようこ、AZ.CATALPA Band@雲州堂

今日は、家の近所の雲州堂に。
朝から降っていた雨も、
夕方早くに止んだので、
休みの醍醐味、昼風呂を味わってから、
チャリでライブに向かう。

まずはクラリネットの瀬戸さん。
クラリネットの独奏と、
自分で作らはった仕掛けを動かす。
この仕掛けがめっちゃ楽しい。
金属で作った二次元造作物を
メリーゴーランドみたいなのに
吊るして回しながら
中からの光で壁に投影する
アナログな仕掛けだが、
造作物がユニークで
観てて全然飽きない。
そこに瀬戸さんの陰影の濃い
クラリネット独奏。
もうひとつの仕掛けは、
金属音でリズムを刻む。
なんとなくヨーロッパの広場で
大道芸を観てるような気分。
もしくはチェコの影絵アニメ
観てるような気分。

次は繊維工場か印刷屋さんみたいな
ガッシャンガッシャン
一定のリズムを刻む仕掛けで、
瀬戸さんのフリージャズっぽいクラリネット。
アンプいじってハウリング音でも遊ぶ。
ああアナログ!ああ豊か!!
子どもの頃、親父の実家の京都の
下町に行って、町工場から流れてくる定期音が
面白くて、ずっと聴いて飽きなかったこと、
思い出したりしてた。

お次は、スクリーンにクジラや水生恐竜が
映し出されて「海底二万マイル」という曲。
ワシが歳いってるからかもしれんが、
プロジェクションマッピングとか
デジタルの遊びは、すぐ飽きるし、
次は前回より強い刺激やないと
おもろくない気がするが、
アナログのこういうのって、
なんぼ観てても飽きない気がする。
瀬戸さんのライブ、めっちゃ久しぶりやけど、
ええタイミングで来られて嬉しい。

雲州堂はご飯が美味しいのも嬉しい。
釜揚げしらす丼、堪能させて頂きました!

続いて、たゆたう+下村ようこ。
ステージに上がって、
日常の話題を話し始める。
なんとなくトリオ漫才始めそうな
勢いだったが、
この3人なんで、とりとめないことこの上なし(笑)

ようやく始まった一曲目
「白い湖」は、コロイド的世界、
コロイド的展開で、
スリリングでゾクゾクする名曲でした。

たゆたう、アッコちゃんの動きの
激しいバイオリンに耳奪われがちなんやけど、
ヒロちゃんのギターも、すごいええんよね。
派手な部分はないけど、
水量の豊かな川が、
緑の大地を流れてるような、
満ち足りて豊かな音が続くギターなんよなあ。

コロイドの曲もやってくれる。
実はワシはコロイドは
関西の宝やないかと思ってる。
この宝を、沖縄や九州や、
ワシの好きな場所に連れてって、いろんな人に聴かせたい、
と思っておる。
これ、優先順位、かなり上位の夢である。

「夜の舟」て奄美の方言の曲を
ほんまに奄美で演奏させてみたいのよなー。
おお!とか思ってたら、最後は「夜の舟」でしたよ!!
嬉しいー!
一瞬、ほんの一瞬だが、
「夜の舟」が終わった瞬間、
息するの忘れてて、
自分のプハーって声で我に帰った。

そしてトリは、名前はずいぶん前から聞いてて、
一度観たいと思ってたけど、
なかなか機会がなかった
AZ.CATALPA Band。
今日は新メンバーでの初ライブらしい。
なんとなくケルトっぽい音楽とか、
ロマ系な音楽を予想してたんやけど、
あにはからんや!
なんとなくタンゴにエゴラッピン
混ぜたような音楽で、意表を突かれる。
かと思ったら「チムチムニー」
みたいなヨーロッパっぽい曲もあって、
予想のつかないバンドでもあるなあ。
けど、全曲通して思ったのは、
バンドの演奏能力がすごいなぁ!ということと、
歌の上手い人だなあ、ということと、
大きな歌を歌うバンドだなあ、ってこと。
きっと見てる世界が広いんだろうな。
そう考えると、メンバーに
エレクトロノイズ担当の人がいる理由も
よく分かる気がした。

ラストの曲は圧巻。
ジャズをベースに、
歌のうまさ、含む演奏能力の
高さを武器に、
すごいエネルギーの高まり!
上手いだけじゃなくて、
ちゃんと発散させることを知ってるバンドやな!

アンコール、新メンバーバンドらしく、
合わせたことのある曲が、
もうないらしい。
一曲目にやった曲をもう一度、
アンコールらしく、エレクトロノイズも
ちょっと盛り目で(笑)
そのあと、お客さんのリクエストで
アカペラで一曲歌ってくれはりました。

三組三様、全然違うバンドやったけど、
三つとも面白かったー。
それぞれに楽しんだ夜でございましたー。

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