三浦雅也&良元優作@Bar69。

今日は久しぶりに大正のバー69へ。
ライブ前、三浦雅也さんと、さわさんと、
クラスノの極上出汁巻をいただいた後、
店に戻ると、いきなり三浦さんがステージに。

三浦さんは、夜のストレンジャーズのメンバー。
夜ストも好きなバンドなんだけど、
ソロもいいんよなー。
歌が、まっすぐ届いて来る感じがたまらん。
ボーカルがサウンドの一部になってるんじゃなく、
ちゃんと歌として響く。
だから、歌詞が頭に入ってくる。
ワシはやっぱりサウンドと言うより
歌が好きなんだなーと改めて思う。
「ホームタウンボーイ」では、
ポーグスの「ダーティーオールドダウン」を思い出し、
「おやすみ恋人よ」では、
ライ・クーダーの「グッナイアイリーン」を思い出す。
思い出したのはやっぱり、
どちらも歌を大事にするミュージシャンだ。

そして次は良元優作さん。
初めて聴く曲「青い鳥」から始まった。
伸びやかな、ええ曲。
今日は兄ちゃんだけやなく、
お母さんまで来てはる。
父兄参観か(笑)
「石」の途中で飛び出たブルースハープのソロが、
乱暴でかっこよかった。
で、また新曲。「たんぽぽ」と「太陽」ってフレーズを
繰り返すのが印象的、
ちょっと「風にツラツラ」を
思わすところもある。
めっちゃ名曲に育つ予感。
ていうか、既に完成してるかも知れん
クオリティの高さ。
でも、まだ名前も付いてないらしい。
この一曲だけでも
今日来た甲斐があった。
今日も知らない優作さんを観られた。
単純に嬉しい。
「眼鏡橋」は、こないだ行った
「まとも」の店長がモデルになってる歌。
あの店長を知ってから聴くと、
また違って聴こえる。
この曲にはストラトのある意味、
ペラペラに聴こえるギターがよく合う、
より切なく聴こえる。
名演だ!

二部の三浦さんは大好きな曲「道化の華」から。
タコ八郎さんを歌った曲。
顧みられることの少ない、
アホな男がもがきながらも生きてる、
こんな歌をワシが好きにならないわけがない。
しかも、泣かせる切ないメロディーに、
三浦さんの声。
足りないもんが何もない。

「峠道」て曲、聴いてて思った。
三浦さんを最後まで剥いていったら、
残るのは、きっと優しさなんだろうな。
それは三浦さんと喋ってて感じる印象と同じ。
つまり、三浦さんの人柄や考えてることと、
歌の間に、少しもズレがないってことなんかもしれん。
正直ってのは、得難い特質かもしれん。
なかなか努力して手に入るもんじゃないから。
やっぱり歌には人が、そのまんま出るんやろな。
歌詞、うろ覚えやけど「もう帰ろう」て曲の
「銃を抱えて、軍服はおり、俺とお前とソックリな奴らと
向き合ってるんだ。もう帰ろう」は、
グサッと来る言葉だった。
三浦さんの部、ラストは「ステラ」
クラスノで飲んでたとき、
三浦さんが曲順考えてたんで、
ワシが「ラストはステラで」と
言ったんを守ってくれたわけじゃないだろうが、
なんだか嬉しいな。
ワシの言葉なくても、
ラストにふさわしい名曲ですわー。

再び優作さん「ペンノレ」から。
こういう歌が、違和感なく歌えることが、
ルーツに歌のないワシとしては、
羨ましくもある。
「雨の降る日は」では珍しく優作さんから、
手拍子を観客に求める。
あ!「アローンアゲイン」の優作さん訳!
あるとは聞いてたけど、
初めてライブで観た!
嬉しい!
小林明子の「恋に落ちて」かな?
これも初めて聴くカバー。
意外だったけど、優作さんが歌うと、
改めてメロディーの良さに気がつくなー。
ラストは「キムおじさん」。
お母さんやお兄ちゃんのいるとこで
この歌聴くと、優作さんの地元度上がって、
いつもは映画を観てるような気分になるけど、
今日は、そこにワシが立ってるような気分になった。
そしたら歌の中では一言も喋らず、
表情も出さないキムおじさんの、
人生や哀しみがワシを包み込んで、
居ても立っても居られないような、
だけど何をすればいいのかわからないような、
たまらない気分になった。
その風景の中で、ワシは立ち尽くしていた。

https://www.youtube.com/watch?v=oeSFtAWRzAE&list=TLPQMjEwNDIwMjAt3K8OaLFxdw&index=2

アンコールは二人で「いいんだぜ」。
三浦さんはよく歌ってるが、
おかげで優作さんが
ワシの大好きなこの歌やるの、
初めて観られた!

で、優作さんの「永遠にこのままのわけがない」からの「できなかった」。
なんかものすごくたっぷり聴けた感のあるライブやった。

知らんかったけど、今日は優作さんの大兄ちゃんの誕生日やったらしい。
プチサプライズタイムに大兄ちゃん、
照れ笑い。
そんなんも含め、ええライブやったなー。

優作さんなめの三浦さんと、
三浦さんなめの優作さんを撮ってみた。
同じような位置から熱心に観てはった。
認め合ってる二人って感じで、
好きなシーンだ。

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