ネコハチwith大谷朝子vsShinbow@下町パラダイス。

21日土曜、夜の部のライブは、ご近所のパラダイスで。
一度家に戻ってシャワー浴びてからでも間に合う幸わせ。

まずは、こないだパラダイスの花見でお会いした
ブルースハープのネコハチさんと
ピアノの大谷朝子さんのブルースデュオ。
ギター弾き語りのブルーズは、
ライブでよく聴くが、
こんなこってりのブルースピアノ聴くの
久しぶりやなあ。
粘る、跳ねる、駆ける、
独特のグルーヴが気持ちを踊らせる。
そしてネコハチさんのハープは自由で奔放。
さすが達者なお二人、
二人とは思えないグルーヴ感や。
観客も、ノリノリでパラダイスならではの常連感、
楽しい夜だ。

そして二部は、古我知さん。
先日パラダイスでお会いした通名、Shinbowさんだ。

CDは買ってすぐに聴いてたが、
ライブは初めて。
一曲目の「19の春」の出だしで
やられてしまった。
こんな節回し、聴いたことがない。
だけど奇を衒って変に、いじくってるわけではなく、
自分と向き合い、
自分がどう歌いたいか、
どうやりたいか、
究めた末に、絞り出される魂のような音楽。
この人は、本物だ。
安里屋ゆんたを歌っても、
合いの手とか、いらんのではないかと
思うくらい、ひとりの世界で完成されている。
こんな人が今の時代にもいたのか。
どうしても嘉手苅林昌さんとか、登川誠仁さん、照屋林助さん、
喜納昌永さん、知名定繁さん、山里勇吉さんとか、
今はもう亡き巨人たちを思い出してしまう。
CDでも聴いた「黒の舟唄」も生で聴けた。
「これがオリジナルじゃないか」と
思ってしまうほど、
Shinbowさんの歌になっている。
三線と声、ほんまにそれだけで、
この完成度。
素晴らしいなあ。

Shinbowさんがゆーてはった。
本来、沖縄民謡は自由だったのに、
最近のブームで、型にはまった
琉球ポップスが内地の人に
沖縄民謡と思われてるのが悲しいと。
ほんまその通りやと思う。
琉球ポップスの定型ぶりに
辟易してたワシは、心からうなずいた。
「自由だから、みんなそれぞれに民謡をやったの。
だから、一人一人違う民謡になったの。
つまり、沖縄民謡はブルーズだったのよ」
一人一人、哀しみは違う、
普遍的な哀しみから発していても、
それぞれに感じ方が違うから、表し方も違ってくる。
それが、民族の血の音楽、ブルーズだ。
みんながShinbowさんみたいに、
自由に沖縄民謡を極めてくれたら、
こんな画一的な状況にはならず、
もっと何が生まれてくるかわからない活発な状況になるのになあ。

カチャーシーは、唐船どーいと
ちょんちょんキジムナー。
久しぶりに踊りました(笑)

そしてアンコールは、昨日と一昨日、
パラダイスで会った、お近くのバーのマスター、
木村さんのお父さん、充揮さんに敬意を表して「Che Sara(ケサラ)」。
いやーこれも素晴らしかった!

ライブ終わってから大谷朝子さんと話できた。
どこのライブで観たのか思い出せないのだが、
演奏は、何度か観ている。
「是非ROIKIさんと共演して欲しい」とお願いしてしまった。
Shinbowさんとも話ができた。
あんまり嬉しくて酔っ払ってしまって、
内容はよくは覚えてないのだが、
「登川誠仁さんだって、相当パンクだった。」という話と
小那覇舞天さんの話で盛り上がったことは覚えている。
まだまだ、沖縄には凄いウタサーがいてて、
まだまだ沖縄民謡は活力を失ってはいないんだ。
そのことが、確信できて嬉しかった。
Shinbowさん、9月にはまた大阪来ると言ってはった。
ぜひ、また会いたい。 というか、もう聴きたい。

いつか、沖縄本島のShinbowさんや、
奄美の盛島さんとか、
「知られてないけど本物」という人を集めてライブをしてみたいなあ。

コメント欄、楽しかったです!
(20240423記)

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