「勇者たちへの伝言」増山実。
夕方、カフェインを断ってるので、豆乳マンゴーを飲みながら、
増山実さんの「勇者たちへの伝言」を読了。
最近、小説を一冊読み通す持久力がなくなって来たので、
久しぶりの小説だったが、
読み終えた瞬間、「最初からもう一度読もうかな」と
思ってしまうくらい、集中して、熱中して読んだ。
今はもうない、西宮球場を舞台にした小説。
お涙ちょうだいのベタな話ではないが、
泣かされてしまう。
そういえば、ワシが初めてプロ野球を見たのは、
西宮球場だった。
スティングのライブを見たのも、西宮球場だった。
話は西宮球場を舞台に、実在、架空、
いろんな人が巧みに絡んで進んで行く。
ロマンチックに流れることなく、
当時の世相や、社会問題を織り込んで行くので、
歯の浮いたファンタジーになることはない。
本当にいい小説だったなあ。
小説に出て来て、重要な役割を果たす
元阪急のバルボンさんに、
会いたくなってしまった。
コメント欄、作者ご本人まで、登場されて、大盛り上がりでした。
(20240323記)
増山さん、最新作「甘夏とオリオン」も好評です。
(20200323記)