小浜司「島唄レコード百花繚乱ー嘉手苅林昌とその時代」。

「島唄レコード百花繚乱ー嘉手苅林昌とその時代」小浜司 著を読了。

前半は、島唄の名盤、珍盤を紹介。
ほとんどがレコードでCD化されてないのが、残念だが、
なんだか宝の山を見つけたような気分だ。
しばらくワシ内で沈静化してた沖縄民謡ブームがまた、
やってきそうな気配だ。

後半は嘉手苅林昌さんの生涯を、レコードを中心に綴る。
やっぱ、この人すんごいなあ。
酒と煙草とパチンコ、生涯不摂生を貫き通した筋金入りのダメ人間。
ただ、三線と唄だけは、間違いなく本物で、
(というか、筋金入りのダメ人間だったから、本物になれたのか)
淡々と歌っているのに、その歌には情感が宿り、
何を言ってるか分からない、うちなーぐちのくぐもった声なのに、
聴いた瞬間に悲しみが心に広がり、揺さぶられる。

三線や唄は無理に決まってるが、
「生涯不摂生」だけは、見習える。
生きていらっしゃったら、何もかも捨てて
(幾ばくかの貯金とローンの残った家以外)
弟子入りしてしまうところだ。

著者の小浜司さん、与儀公園の近くで
島唄カフェ「いーやぐゎー」てのやってはるみたいだから、
今度行こうっと。
というか、なんで今まで知らなかったのか。うかつだった。

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