しゃぼん玉感謝祭 東京編@MANDA-LA2(2020.10.9)。

良元優作さんが、ふらーっと出てきて「ペプシドライブ」を演奏し始める。
隣には、常さんも写ってる写真。
2020年のしゃぼん玉感謝祭、始まった。

歌詞で「君はフェラ・クティ」そして、僕が口ずさんだのは、もちろん鈴木常吉。
ときどき優作さんの虚空を見つめるような表情が切ない。
「涙ばっかり」を繰り返す歌詞、優作さんの心に浮かんでるのは、常さんか。
一曲目から泣きそうになる。
「月と金星」。「こないだ死んだ兄貴」って歌詞で、また常さんが浮かぶ。
MCは、今日も快調に滑ってますw
「まあいいかで日が暮れて」歌ってる途中、優作さん、ときどき、ふと素に戻る感じがする。
何か去来する思いがあるんだろうな。

NRQの牧野さんが、常さんのギター持って登場。
「昨日見た夕日」。ワシはギターの音色までは分からんけど、
常さんのギターやと思うと、なんかわけわからんもんが喉からこぼれそうになる。
それを置いといても、牧野さんの感情に任せるかのようなギターはカッコええ。
顔の表情は変わらないのにギターはどんどん高まってゆく。
なんか平熱のまま、熱くなってる感じが不思議で面白い。
写真、すごく涼しげですが、すごく熱いギター、弾いてます。

優作さん再び一人で「たんぽぽと太陽」。
牧野さんに刺激を受けたのか、ギターがめちゃくちゃ激しくて、かっこいい。
演奏後、客席から「イエー!」出る。乗ってきたかな?
「道間違える」。吉祥寺に漂う鶴橋の香りw。

次のゲストはAZUMIさん。
「道間違える」のあとのこのタイミングで?(笑)さらに大阪度が強まる。
ちょいと常さんの話して二人でやるのは「眼鏡橋」。
すごい演奏!
もうこりゃ映画ですわ。
優作さんのボーカルにAZUMIさんのギターが、波のように絡みつく。
その波はときどき渦を成すようだ。
眼鏡橋から見下ろす海路を、ポンポン船が進んでいく風景が浮かぶ。

優作さん下がって、ここからAZUMIさんのコーナー。
AZUMIさん、ギターをアコースティックに持ち替えた。

一曲目からAZUMI節で、飛ばすなあ。
歌詞で、AZUMIさん本人、優作さん、横ちん、そして常さんが馬鹿野郎と呼ばれる。
今日はそういう会!!めっちゃ楽しくなって来た。
次は常さんにまだ聴かせたことない曲らしいです。
今日、初めて聴かせるってことやな。
童謡「赤とんぼ」のメロディから始まるこの曲、
AZUMIさんの少年時代がモチーフなんかな?
なんか子供の頃を思い出すなあ。なんか切なくなる曲やなあ。
常さん聴いてたら、きっと喜んでた気がする。

さっき牧野さんが弾いてた常さんのギター、
買うときにまつわるAZUMIさんと常さんのエピソードが楽しくて、会場爆笑。
常さんの物真似も似てる似てる!!
常さん見てたら、恥ずかしがってる気がするなあ。
照れて「馬鹿野郎!」って叫んでるかなあ。
「月明かりの道」かな?すごく沁みた。
MCでゆーてた常さんbot、ぜひ作って欲しい!
ワシもいくつかエピソード、提供できると思います。

めっちゃゆっくりで静かな曲やなあ、思ったら、意外にも「何も考えない」やった。
そこからじわーっとあったまって行くのが、ゾワゾワする。
そして頂点迎えるときは、爆発したかのようなエネルギー、
その頂点過ぎてから、残り火のように続くのが、またかっこいい。

休憩挟んで、いよいよ鈴木常吉さんの出番。
なるほど、一部が優作さん、二部がAZUMIさん、三部が常吉さんって構成か。
前列にAZUMIさんと優作さん、後列に中尾さん、横ちん、関島さん、
五人が並ぶ。壮観!

なんと「お茶碗」から。最初はインストだったけど、みんな常吉さんのボーカルを聴いてるはず。
アカペラでAZUMIさんが歌い出す。
歌い終わるや否や、アコーディオンをギターに持ち替えた優作さんが「疫病の神」を歌い始める。
横ちんが続く。そしてAZUMIさんと三人で。泣かずにはいられない。
常さん「俺にも歌わせてくれよ」ゆーてるなあ。
中尾さんのクラリネット、ああ「ぜいご」だ。これはぜいごだ。
ぜいごに、また会えたのだな。

しゃぼん玉感謝祭オープンの発声は横ちん!
おお「ダーティーオールドタウン」。
ワシの中で、この曲は常さんが10年くらい前にライブした北九州若松の光景だ。
関島さんの柔らかいチューバがそのことを思い出させてくれた。

腰に悪いからと我慢してたが、これは飲まないわけには行かん。
「トリちゃんの夢」をシラフで聴くわけには行かない。
いつか常さんに「常さんの曲って、三拍子多いですね」と言うと
「バレたか。好きなんだよな」って言ってたなあ。
トリちゃんの夢、聴いててそんなこと思い出した。
トリちゃんの夢のハーモニーって初めて聴いた気がするなあ。
めっちゃ気持ちええです。

メンバー紹介で横ちんが最後に紹介したのは鈴木常吉。
「おせーんだよ!俺の紹介が!」てゆーてるなあ(笑)

おお!そして「目が覚めた」は、口の空いてる三人(中尾さん、関島さん以外)のユニゾンで。
こんなん頭に描いたこともない。面白い!
「水の中の女」優作さん、よくカバーしてる曲。常さんの優しさが溢れてる曲だと思う。
ちなみにこの曲も三拍子。
この曲の風景はワシにとっては何故か、大山の植田正治写真美術館のあたり。
米子のワンメイクで鈴木常吉さんのライブ観た次の日に行ったから、
記憶が繋がってるのかなあ。

「アカヒゲ」はAZUMIさんが歌いだした。
AZUMIさん「みんな一緒に歌いましょう。観客の皆さんも。
あ、常さん、こんなんむっちゃ嫌いやったなあ」w
昔、常さんにライブ前に「久しぶりにアカヒゲやってくださいよ」と、お願いすると
「俺、あの曲、嫌いなんだよ」って言って歌ってくれなかったなあ。
でも気が変わったのか、あるときから歌ってくれるようになった。
ほんま名曲、そして今日のは、ほんま名演や。

優作さんがアコーディオンであのリフを。「鉛の兵隊」だ。
この曲もボーカルは3人で。
今日初めて聴く3人の歌なのに、もうたまらなく好きになってる。
最後はがなりあいみたいな感じやのに、音楽としての輪郭が、全くぶれない。
素晴らしい。

さあ、常さんの一番有名な曲と言えば、、「思ひで」です。
最初はAZUMIさんのアコースティックギターに、優作さんが一人でボーカル載せます。
間奏で入る関島さんのリコーダーの美しいこと、切ないこと、温かいこと、たまりません。
この曲は元々常さんが、若くして亡くなった篠田昌巳さんを思って作ったと聞いたことがある。
その曲を常さん思いながら聴いてる。人と音楽は、こうやって繋がりながら、残って行くんやなあ。

ここで牧野さん入って来て、常さん語録コーナーで大笑い。
牧野さんがギターで弾き始めたのは、「雨」。
深澤さんに聴くと、この曲は牧野さんの作曲で
常さんは「彼の作る曲は難しいんだよなあ〜。」って、ゆーてはったらしい。

ラストはやはり「石」。
関島さんのリコーダーであのリフのイントロ。
えげつなくかっこいい。それに中尾さんのサックスが加わる。
牧野さんのギターも、AZUMIさんのギターも、3人のボーカルも、ああ、これ最高!
常さんきっと嫉妬してる。それか負けんくらいでかい声で歌ってる。
この一曲だけでも今日のチャージ分はるかに超える値打ちある。
最後はワシも歌ってしまった。これは仕方ないやろう。

アンコール、全然考えてなかったらしく、ステージで打ち合わせ(笑)
選んだ曲は常さんと優作さん共作の「海の見える坂」。
この曲、個人的には、ワシが父親を思い出す曲、
最後にやってもらって、めっちゃ嬉しい。

この日は、打ち上げには参加せず、
深澤さんに、常吉さんゆかりの店に連れて行っていただいた。
深澤さんと久しぶりに会って、ゆっくり話したかったのもあるが、
なんとなく、オーディエンスとして、今日の感想を語り合いたい、
という気分が強かったのだ。
そして、それが良かったのか、
すごくいい夜になった。

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