良元優作@ムジカジャポニカ。

土曜日の晩はムジカで良元優作さん。
考えてみると、10月のしゃぼん玉感謝祭以来のステージでの生良元優作。
じっくり味わうことにしよう。

この日は珍しく立ちで始まった。「眼鏡橋」。
なんか立ちの方が声が真っ直ぐ耳に届く気がする。
まあ、生で聴くのが久しぶりで、耳が配信の声に慣れてしまってるので、
「ナマの迫力」ってことかもしれんけど。

「永遠にこのままのわけがない」。
週に一度は配信で聴いてるけど、どっちがいいとか悪いとかではなく、
生のライブにはやはり配信にはないなんかがある。
緊張感とか、こちらの集中力とか。

「ダーティーオールドタウン」「まあいいやで日が暮れて」と続く。
間にある空気も揺れている。
やっぱりこれが、ライブならでは、なんやろなあ。

「たんぽぽと太陽」
ギターがすごくええなあ。
なんか笑ってるみたいに朗らかな音だ。
ボーカルも、それに刺激受けたように力強くなってきた。

ここで座って「道間違える」。
ワシんちの視聴環境の問題やねんけど、家のパソコンのスピーカーで聴くのと、
本職のPAさんがコントロールするムジカの大スピーカーで聴くのとはそら違うわな。
その違いもでかいんやろな。

「何も考えない」が、むちゃくちゃかっこええ。
ギターはうねりつつ、ぬらぬらと光り、ときどき牙を剥く。
そのうねりを泳ぎつつ、切っ先を喉元に突きつけるようなボーカル。
最高や。

そのうねりは、そのまま「ペンノレ」の波のようなうねりにつながる。
鈴木常吉さんについて、まとまらん話して(笑)「石」。
「月と金星」今日は、わりとメロディ通りに歌う。
で、優作さんが音頭とって乾杯。

「帰り道」
声の伸びがすごくええ。
いきなり野外に連れて行かれた気分。
なんとなく夜の線路沿いの道を歩いてる気分。
車内の明るい電車が通り過ぎる。
載ってる人みんなちゃんとしてて、
ひとりで歩いてる自分だけがそれに乗り遅れたような気分。
言いようのない寂しさと、
それを優作さんや他の観客と共有してる、ちょっとの温かさ。

この流れで「京阪電車」が来た。
気持ちの中でめっちゃスムーズに繋がる。

おー!「路地裏」や!生で聴くの、めっちゃ久しぶり。
ゆっくりとした静かな、俳句のような風景描写が美しい。
この歌は、何か優作さんの新しい世界を観せてもらったような気になる。
感情表現少なめで、淡々と風景描写が連なるが、
その中に、確かに感情が流れている。
ストレートな感情表現より、
ゆっくりじっくり、気持ちが体に入って来る。

静かな曲の流れを断ち切るように「天ぷら」。
なぜか途中でやめるが、みんなに「やろー」言われて、出直し。
ギア入れ直し。
おお!ノリアップ!なんだか場がなごやかに。

アコーディオンに持ち替えて「水の中の女」、やめて「ケセラ」(笑)
なんとかなくほっこり路線になってきました。
で、改めて「水の中の女」。

「ペプシドライブ」。
やっぱり空間を感じれるのは、生ライブならではやなって気がした。

最後の曲と言って「ネギネギブギウギ」。
もう言葉より気持ちが走ってるみたいに、
コール&レスポンスのとこ、歌うというより叫んでた。
狂気や興奮混じりの言葉にならん叫び。
こんなとこも観せてくれた。
ありがたい。

ほんま、来てよかった。
久しぶりのワンマンライブで、
優作さんにもなんか、思うところ、あったんかもしれんな。

めっちゃ盛り上げてくれはって、
自分で「最後」ゆーたのすっかり忘れた感じで「風につらつら」。
曲の途中で、なんかギアチェンジしたみたいに、すごく迫ってくる感じになった。
終わるのがもったいないような気分。

「ドック・オブ・ザ・ベイ」。
配信では何度も聴いてたけど、生で聴いて、
この歌と優作さんの相性の良さに改めて気がつく。
なんやリズムがめっちゃかっちょよくて気持ちいい。
優作さん特有のリズムとこの曲の持つリズムがシンクロしてるんやろな。
一度「最後の曲」ゆーたんは、もうなかったことになったみたい。
嬉しい。

「春の虹」。
2回目のラスト宣言で「あと一曲」ゆーて「星を見ながら」。

アンコールはピアノで「ミスターボージャングル」からの「キムおじさん」。
あーきれい!ミスタッチもほとんどなく、気持ちがどんどん入っていく。

休憩なしの2時間くらい、久しぶりの良元優作は、今年の鬱憤を全部晴らしてくれるような
待った甲斐のある良元優作でした。

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