松野泉さんの世界。

ときには監督として、ときには脚本家として、ときには録音技師として、
俳優としても、音楽担当としても、
映画に関わっている松野泉さん。
ミチローさんの「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」でも、
録音、整音、編集を担当されているらしい。

音楽も、映画のように、映像が頭に浮かぶ。
普通に見えて、普通ではない情景、
それをどこかから見つめる目。
他の、自分が主人公の歌も、
何か自分のことを外から見てるような視線がある気がする。

それが映画の脚本や監督をやる方だからの視点なのか、
松野さん独自のものなのかはわからないけど、
おもしろいなあ、と思う。

ふつうは歌詞に使わないくらいエロい歌詞なのに、
それが汚くは感じないのも不思議。
CDをずっと聴いてると、
そのエロい歌詞が自然に頭に入ってくるようになる。

できるだけ音数を減らしながら、
空間を広げるような音の構成も、
映画的な気がするなあ。

一度、生で聴きたい人だ。

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