マリオネット、橋本亭最短距離ライブ。

昨日昼間はうちから100歩ほどのところでライブ。
ワシ史上最短距離のライブやな。
これより近いところと言うと、もはや自宅でやるしかなかろう。
マリオネットさんの事務所がワシんちとご近所さんだったのだが、
近々引っ越されるらしく、片付いて出来たスペースで、
事務所お別れライブというわけ。
正面のビルがなければ、ワシんち、見えてるとこでしたわ。

始まった途端に、風景が広がる。
ここはリスボンか、マカオか。
どっちも行ったことないのに、
今の状況では行きたくても行けへんのやなあ、
と思うと、明るく楽しい曲調なのに、少し切なくなる。
せめて気持ちだけでも曲に載せて解放してやることにする。

ああ、この曲調、たまらんなあ!サウダージってやつやろか。
ただ切ないだけではなく、ぬくもりを感じる。
「体温」ていうのが近い気がするな。
温くうて、何かが恋しくなるような気持ち。

この切なく影のあって、だけど温かさのある感じがピッタリやと思って、
昔、大分むぎ焼酎二階堂のCMスタッフに
マリオネットさんを紹介したことがあった。
スタッフにもクライアントにも気に入ってもらったようで、
3年ほど、マリオネットさんは二階堂のCMのため、
オリジナル曲を作って演奏してくれた。
そんな思い出も絡むからだろうか、
なんかが、どんどん胸に込み上げてくる。

曲ごとに楽器を変えて演奏してくださるのも楽しいな。
微妙な違いだけど、確かに響きが違って面白い。
昼食後、寒いが日当たりのいい日の午後、
ああワインでも飲んで、昼寝したいなあ。

二部は切なくも華やかな曲から始まる。
マリオネットさんの音楽は、インストだけど、
言葉以上に雄弁な物語がある。
そして、そのディテールは言葉で規定しない分、聴く側に委ねられる。
想像をたくましくすれば物語は果てしなく広がって行く感じ。
うまく心が乗せられたときの、空を飛んでるかのように広がる感じがたまらない。
ある意味、こちらの聴き方を試されてるようなところもあるのかもしれない。
この日のワシは、それに応えられる状態のよう。
心が、すいすい空を駆けて行くようだ。

マンドリンがメインの曲は、ほんまに陽だまりのような心地良さやなあ。
なんとなく、昼寝してる猫や犬が思い浮かぶ。
猫が石畳の町を散歩に出かける。
漁師の網にからこぼれて、
道端に忘れられた小魚にありつく。
みたいな風景を思い浮かべる。

ポルトガルギターメインの曲、作者の意図とは全然違うかもしれんが、
ワシの気持ちは日本の原風景のようなところを彷徨う。
山の端が赤く染まる夕暮れどき、
ちょっと肌寒くて切ない風景を見ながら、
心は何か温かくなっている気がした。

ラストの「南蛮BVNGO」だったかな?華麗なメロディだけど、
どこかサウダージも感じてしまう切ないメロディ、
なんかむちゃくちゃセンチメンタルな気持ちになってしまう。

アンコール含めて、1時間半くらいかな?
堪能いたしました。
事務所コンサート、3月末の引っ越しまで、あと何回かあるらしいので、
次回も是非お邪魔したい。
あ、会場に展示してあった、リスボン風景の写真も、
素晴らしかったです。
何枚か欲しくなる写真あった。
昨日は持ち合わせが少なかったので諦めたが、
次回は購入させて頂こう。

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