かりきりん、ナオユキ、マルチーズロック @ムジカジャポニカonワシの誕生日。

昨年、53歳の初日は那覇の「生活の柄」で始まった。
会社の同期の栗岡夫妻、と奥さんのお友だち、
九州から沖縄に移住した平井さんとイズミさんのカップル、
大阪から那覇に移住したカナエさん、
そして生活の柄のご主人でマルチーズロックのギター&ボーカルでもある
モリトさんとその奥さんのあかねさんに祝ってもらった。
モリトさんのサプライズ・バースディーソングと
栗岡夫妻がモリトさんと相談して用意してくれたケーキ!
初めて沖縄で過ごす誕生日に感激しながら始まった。

そして、昨日、54歳の初日は、
なんと!去年とは逆に、マルチーズロックが大阪にやってきた!
しかも、ワシがいりびたってるムジカジャポニカに!
しかも、競演は、かりきりんとナオユキさん!!
このライブに行かないことは、ありえないやろ。

ムジカにつくと、なぜかムジカを出たところですでに飲み始めてる
マルチーズロックの面々。
ほんの半月前に橋の下で、この人たちに泣かされたばかりだ。
その面々の次に聴いた歌は、ワシに向けての
ハッピーバースディーになるとは!
ワシの53歳はマルチーズロック と共に始まり、
マルチーズロック と共に54歳へとつながった。
プレゼントにニューアルバム「ダウンタウンパレード」のTシャツ。
ビジュアルは、モリトさんのおじいの97歳のお祝い、カジマヤーのときの写真だ。
たしか、平井さんが写真加工やデザインをしたと聞いた。
ワシの知り合いが、そのおじいまでもが、何人も関わっている
最高のプレゼントだ。

美人ユニットかりきりん!
よう子ちゃんは天然で、アズミちゃんは酒飲みやけど(笑)

そして、トップバッターはかりきりん。
かりきりんは、昔の小学生の詩集「きりん」から、
詩を借りて、メロディーを付けて歌う(だから「借りきりん」)
よう子ちゃんとあずみちゃんのユニット。
この日の二人はなんだか今まで一番すごかった。
よう子ちゃんの天然ボケも相変わらず凄いけど、
音楽が、ゾクゾクするような臨場感に溢れてた。
おじいさんが夕日に向かって荷物を背負いながら歩く歌、
ワシの中で、そのおじいさんは、昭和の空き地を歩いてたはずなのに、
なんか、中国の内陸部の高原地帯を歩いてるような気分になった。
晴れやかな花柄の着物を着る小学二年生の女の子の歌。
私の花の蜜を吸いに来て、と蝶に呼び掛ける。
それを歌うよう子ちゃん、なんかゾクッとする色気。
何かがよう子ちゃんに憑依してる気がする。

マルチーズのメンバーも二人とはなじみらしく、大きな歓声をあげている。
なんか、ムジカがいつも以上に、熱い気がする。

休憩を置いて、ナオユキさん。
今日も、初めからおもしろいが、
客席でマルチーズのメンバーが大受けして、
モリトさんが誰よりも大きな声で笑っている。
笑いすぎて、咳き込むほど、受けている。
それに刺激を受けて、ナオユキさんも、
いつもよりテンションが高くなってる気がする。
そしてそれにナオユキさん自身、身を任せている。
これはもう、セッションやな。
もしくは、コール&レスポンス。
ナオユキさんとモリトさんを初めとするマルチーズのメンバーが
いなければ、あり得なかったステージだと思う。

ナオユキさん、ホンマすごかった!

終わってからナオユキさんに言われたけど、
最初にナオユキさんに「マルチーズと一緒にやってみたらいいと思う」と
言ったのは、ワシらしい。
で、ナオユキさんが那覇栄町の「生活の柄」のすぐ近くの
「ボトルネック」でライブした後、
生活の柄に乱入して、モリトさんと意気投合したらいい。
ワシが言いだしたことが、回り回って、
一番うれしいタイミングで、マルチーズとナオユキさんの初競演という形で実現した。
いい意味での因果応報やなあ。
このステージで、いつものナオユキさんのキャラが
また別の性格を出したような気がする。
それを引き出したのは、マルチーズとのセッションなんだろうな。
なんだか羨ましい関係だ。

そしてトリは、マルチーズロックだ。
フルバンドを大阪で見るのは、初めてだ。
橋の下のあのドキドキが蘇る。
モリトさんは、MCで同じ話を繰り返す。
気持よく酔ってるときのモリトさんの特徴だ。

今日は嬉しいことが重なって。
と言って、今日結婚式の披露宴を挙げたばかりのカップル、
そして、モリトさんのおばさんが来てることを紹介してくれた。
ワシの誕生日も、知らない人たちの前で紹介されて、
嬉しいやら、恥ずかしいやら。
ほんまは、かりきりんと再会できたこと、
ナオユキさんと初めて競演できたことも嬉しかったんだろう。
ライブ始まる前、「お前の後はやりにくい!」とナオユキさんに
叫んでいたけど、その熱が伝わらないわけがない。

マルチーズらしい熱いライブだった。
ときおり行進曲のようにもなるリズム隊に乗っかって、
ホールズさんのギターや、カオリさんの馬頭琴が、狂ったように駆け回る。
それがすげえかっこいいけど、
リズムがしっかりしてるから全体が揺らぐことはない。
あかねさんのサックスも、要所要所をギュッと押さえる。
何箇所か、あかねさんのサックスが全体を止めるところがあって、ハッとした。
ああ、これは管楽器の仕事やなあ、と根拠もないけど、納得した。
そして、モリトさんのあのボーカル。
栄町に生きて、沖縄を愛し、だからこそ、沖縄を憂う、
町の匂いが沁み込んだ歌、そして声だと思う。
ワシにとって、今一番、沖縄を感じる音楽かもしれない。
バラードっぽいロックになっても、
決して、ロマンチックなだけに流れない、
そこに今を生きて、酔うためでなく、生きるために音楽をやってる
人たちの芯の強さを感じる。

ダウンタウンパレードでは、橋の下の印象が強かったからだろう、
タテタカコさんのボーカルが頭の中で響いていた。
この曲をあの組み合わせでもう一度、聴いてみたい。

早く酒が飲みたいモリトさんは、「もうアンコールはいいだろ?」と言うが、
観客が許すわけがない。
10時を過ぎて、アンコール。

終演後、披露宴直後のお二人に
「素晴らしきこの世界」を歌うモリトさんとあかねさん。

ちなみに真ん中の二人が新婚さん。
雷蔵さんと小猿さんは関係ないです(笑)

終演後、モリトさんが披露宴を挙げたばかりのカップルに
「素晴らしきこの世界」を歌い始めた。
アンコール嫌がってたのに(笑)
けど、このステージと日常の近さが沖縄なんだなあ、と言う気もする。
チャージを取って演奏するミュージシャンだけど、
それ以前に、人は人。
知り合いが結婚したら、何かしてあげたい。
その普通の思いを、てらいなく形にするのが沖縄なんだなあ、
とその光景を眺めていたら。。

ナオユキさんが何か持ってきた!
数字の4のキャンドルが灯った、巨大なおにぎり!!
ワシはムジカでは「おにぎり」と呼ばれている。
入場のとき「橋本で予約した」と言っても入れてもらえないくらい
ムジカのせい子さんと、しゃきちょんには普及している。
そのおにぎりで誕生日を祝ってもらったのだ!
わ、、嬉しい。


みんなに促されてかぶり付く。
ちゃんと塩味がついてるし、中に何か入ってる!
ただのごはんの塊やない。
とても、支えきれないので、皿に置いて、みんなで喰うと、
中には、鶏の唐揚げと卵焼きが入ってた。
親子丼ならぬ、親子おにぎりだ。
そしてご飯も具もめちゃくちゃ美味しい!
ムジカのカレーなどは、インディカ米なのだが、
わざわざ、日本の米を約4合も、
味を付けるために塩とかと一緒に鍋で炊いたらしい。
あれをカタチにするのも、大変やろなあ。
いろいろ研究してくれたんやろなあ。
その格闘してる様子を、想像すると本当に嬉しいし、
頭が下がる。

せい子さん!しゃきちょん!ほんまありがとうございます!

満腹になって、またムジカ前にたむろしてるマルチーズの面々と
話したり、かりきりんやナオユキさんと話したり。

そして、「ナオユキはピン芸人とか漫談じゃない!音楽だ!」というくらい
ナオユキさんを気に行ったモリトさんがナオユキさんにチューするのを
笑いながら、みんなで見たり。

53歳に勝るとも劣らない、賑やかさでワシの54歳はスタートした。

メッセージ頂いた皆さん、ありがとうございました!
こんな感じで行くと思いますが、これからもよろしくお願いします!

生まれてこの方、一番幸せだと思えたし、
この瞬間、世界で一番、
ワシが幸せだと思えた日。
(20180620記)

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


追悼

前の記事

追悼、松本雄吉さん。
映画

次の記事

映画「サンバ」。