路地裏ショコラ党@中崎町FLAT space。
本日は中崎町の「FLAT space」で、
十夢くんがスタッフに入ってるチョコレートと喫茶と音楽のイベントに行ってきた。
初めて来たけど、めっちゃええ場所。
梅田から10分とかからん場所に、こんなとこあるとはなあ。
中では、眼福ユウコさんのチョコレートの絵の作品展示や
島田勇子さんの古道具を配した写真撮影コーナーや
SENちゃんのお菓子コーナーとかあって、
それがええ感じに枯れた建物とマッチしてて、可愛らしい。
ライブ会場のある二階に上がる。二階から見る景色が素晴らしかった。
それぞれ小さな箱庭の付いた長屋の作りが面白い。
昭和のメゾネットやなあ。
梅が咲いて、ほんまええ休日や。
本日のライブは松原里佳さん。
こないだ出されたニューアルバムが、ものすごく良かったので、
楽しみにしてたライブ。
里佳さん、歌がむちゃくちゃ上手いのだが、
それをひけらすような素振りは微塵もなく、
歌いたいテーマを、丁寧に丁寧に、
その歌の上手さで育ててるようなイメージかな。
現役ママさんの優しさに溢れる音楽やな。
その沁み込むような優しい声が、小春日和の温かな光に溶けて行くようで、
気持ちいいこと、この上なし。
お!アルバムの中で一番好きやった味噌汁の歌「好食小論争」。
「あぶくたった煮えたった」のリフが気持ち良い。
ああ気持ち良い。だんだん日差しが柔らかくなって来た。
まどろみが襲って来そうになる。
望んでも、得難い最高のシチュエーションやなあ。
里佳さんの裏声が頭の上を通り過ぎて、背中から沁み込んでくる。
上手さと優しさが溶けると、こんな芸当ができてしまうんやな。
ダンサブルな曲「Boom!Boom!Boom!」でも、メロディは明るいのだが、
なんとなく憂いを感じる。
ワシが永遠になれそうにない大人の世界かも。
と言っても、里佳さんの歌詞は、
現実味のない夢物語を語ることはなく、
ちゃんと生活に根ざした日常の言葉で語られる。
どんな歌でも、自分との距離感をそう感じないのは、
その辺なんやろな。
ラストの「ラブミーテンダー」は友部正人さんの詩で、
基本カオリーニョさんのボサノバアレンジらしい。
豪華やなー。
でも音楽は、繊細ながらも、洗いざらしの木綿のような素朴な肌触りでした。
ワシは、ちょうど日陰になるとこで聴いてて、
ぽかぽか温かい感じで言うことなしやったんやけど、
西日を直接浴びる里佳さんは、相当暑かったらしい。
里佳さんの近くに温度計があったので、見てみると
夏日やん!そら暑いわ。
ライブ終わりで、改めて周りを見回す。
ほんま、こんな梅田の近くに舗装されてない道路があるとはなあ。
今日は、客で来てた釜晴れの早苗ちゃんたちと、
しばらくお喋りタイム。
さあ、帰ろうとするタイミングで、十夢が出てきて、
近所に見つけたええ定食屋に行こうと誘われる。
まあ、特に急ぐ用事もないし。。
中崎町、なんとなく洒落こいた若者の町ってイメージやったけど、
どうしてどうして、天満市場のような庶民の匂いのする場所があるんやなあ。
十夢の見つけてきた定食屋は、なるほどええ感じ!
なんや神戸センター街の地下街とか、沖縄の市場の中の食堂を思わす風情。
そして、安くて美味い!
松原里佳さんも合流して、ちょっとプチ打ち上げみたいな感じで、
お腹を満たして(もちろん、ソーシャルディスタンス、キープしつつ)、
明るいうちに家に向かったのであった。
このイベント、明日もあります。
明日も、天気は持ちそうです。
明日のライブはリー・テソンくんがパイカスと登場します。
ぜひ、ほっこりしにお出かけください。