AZUMI、夜久一@音凪。

昨日は音凪にて、夜久一さんとAZUMIさんのライブ。

夜久さんのライブは2回目、前回はその声のでかさに驚かされたが、
今回も、すごい声!
マイク通してないのに、耳がジンジン言うし、水割りの表面も震えている。
そのうち酒瓶が爆発するんやないか、と思った。
その声で歌われるのは、オリジナルであったり、古い流行歌やブルースであったり。
なぜか夜久さんの歌は昭和の流しを思い出させる。
弱冠30歳とは思えない、落ち着いた雰囲気と堂々としたギターが
その要因の一部だろうが、それ以上に何か昭和を感じさせる要素がある。
そして、それが一周回って、新鮮に聴こえてくる。
前回よりも、さらに貫禄が出てきた気がする。
しかし、ステージを離れると、夜久さんは、
どちらかと言うと舌っ足らずで、かわいらしい。
歌ってるときとのギャップが、なんか不思議でおもしろい。
今度聴くときには、どんな風に変わってるか、楽しみだ。

そして、AZUMIさん。
AZUMIさんの声は聴いた瞬間、夜が一段と深くなるような気がする。
その深い夜に、沁み込んでいく歌に
心地よく抱かれていたい気分になる。

「6月25日」はAZUMIさんの声で聴くのがワシは一番好きかもしれん。
切なく、憂いを含んでいるが、決してべとべとしていない、
乾いた感じさえする演奏だ。
このべとべとしてない、ってのがワシにとっては割と大事な要素なんかな、
と最近思うようになってきた。
ちょっとずれて、べたつくとお涙頂戴になってしまうし、
乾き過ぎると切なさが伝わらない気がする。
AZUMIさんは、その絶妙なところを行く。
希有な才能なんちゃうか、と最近思うようになってきた。

そして、おなじみ!いたこ歌謡。
今回はまだ生きてるお母さんがまず降りてきて、
その話の中で亡くなったお父さんも降りてきて、
あべのぼるさんも少し降りてきた。
その降りてきた人に「まだ次の歌もあるんやから、早く切り上げや!」と言われてる。
ほんまに別人格なんやろなあ(笑)
AZUMIさんの名前は「さとし」なので、
お母さんやお父さんから「こら!さとし!!」と怒鳴られるのだが、
そのたびに、ワシの横に座った石川さとし君はビクッとしてたらしい(笑)

アンコールは二人で。
この二人、世代は違うが、タイプが似てるのか、
二人でやると、座り方までそっくりに見えてくる。
そして、一人でもすごい声が増幅されて、
えらいことになってしまう。
夜久さんが歌い、AZUMIさんがギターソロをやる。
その受け渡しが、絶妙でなんとなく
「師匠と弟子」という感じがした。

ライブ後、久しぶりにAZUMIさんといろいろ喋った。
奄美竪琴の里さんや盛島さんの話もいろいろと伺えた。
AZUMIさん、ほんと音楽のフィールドが広い。
そのエッセンスがいろいろAZUMIさんの歌には
沁み込んでるのだなあ、と改めて思った。

このコンビ、今日は神戸元町の
JAMES BLUES LANDを揺らすらしい。
神戸方面の方、必聴です。
ぜひお出かけください。

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