AZUMI@十三レインコート。

やってもた。
二日連続のライブ遅刻。
二曲目?三曲目?ドア越しに曲が終わるのを待って入る。
入ると何かに取り憑かれたようにギターを掻き鳴らし、
歌うAZUMIさんがいた。

今日もカッコいい。
なんか今日は音が五月雨みたいに降ってくるような気がするなあ。
あれ?次の曲ではギターはやはり降ってくるけど、
ボーカルは地面から立ち昇ってくるような気がした。
どちらにしろ垂直方向に動く音やなあ、とか思ってると、
なんかそれに揺れまで加わった感じもする。
きっと、心の動くままに演奏してはるんやろな。
こういう一筋縄でいかんとこもAZUMIさんらしいなあ。

その中から、スクッと立ち上がるように「天王寺」が始まった。
AZUMIさんの音楽には、今、書いたように、ここまでの流れでも感じたけれど、
一曲の中にも、うねりみたいなのがある。
もしかしたら本人も、それがどんなうねりになるか、
分からずにやってるんやなかろうか、
そのときどき、心の声に従っていて、
自然に生まれるうねり。
なんかそれは、生きる、ということ、そのものなんかもしれん。
AZUMIさんの生き方、そのものなんかもしれん。
そんなことを考えながら聴いていた。

二部始まりに、12インチLPの発売告知!
レインコートで買えるみたい。
鈴木常吉さんの曲も入ってるらしい。
めっちゃ楽しみです。

今日はなんか喋りたい気分らしく、
神戸の中古レコード屋周りの話してくれはった。
すげえな、うちでアナログ盤再生できるようになったんで、
今度行ってみよう。
神戸モトコーの「フリークス」「ハックルベリー」。

「メンバーズオンリー」は、しゃぼん玉感謝祭で聴いたかな?
ブギウギボーイズのときだったかな?
繊細なギターがたまらん。

曲名聴き逃したけど「今夜どこにも帰したくない」って歌詞の歌、
ブギウギボーイズで感じたAZUMIさんの初期衝動みたいなもん、
この曲にも感じられて、ちょっと嬉しくなってしまった。
ミュージシャンが経験を積み重ねて行ってできる音楽も面白い、けど、
そうなると初期衝動は、たいてい薄れていく気がする。
AZUMIさんが稀有なのは、月日を経るごとに地層のように
音楽が重なって面白くなりつつも、
どこかで初期衝動を持ち続けてるって、とこのような気がする。
だから曲によっては、積み重ねてきた時間を思って、
曲によっては無くしたつもりやったのに、
心のどこかに残ってた青臭い気持ちを思い出して、
どっちにしてもキュンとしてしまうのかもしれない。

お!AZUMIさんが、こんなもろブルースって曲やるのって、
意外にも、あまりないような気がするな。
文句なしにカッコええな。
その流れかな?次の曲はブギウギっぽい曲。
この曲、吾妻光良さんに「一万円で売ってくれ」言われたらしい(笑)
ブルージー流れで、1988年頃、AZUMIさんがCDデビューした頃の
おもろい話聴かせてもろて、そのCDに入ってた曲を。
もちろん初めて聴く。
その頃やったら、AZUMIさんも30なったかどうかくらいやったろうに、
こんな渋い曲、やってはったんやー!

な、なんと次は伊藤咲子さんの「乙女のワルツ」!
阿久悠先生、ええ詞、書かはるなあ!
三木たかし先生のメロディも、スタンダード感ある。
ええ曲やわあ!

おお!ようやく修理できたらしいエレキに持ち替え。
「ビチャビチャにリバーブ入れたいと思います」
リバーブ、目一杯かけること、ビチャビチャ、言うんや(笑)

「紅の翼に乗って、ブルースターにたどり着く」
AZUMI説法に続く、新境地「AZUMIと行く宇宙旅行」らしいです(笑)
かっちょいいインストに続き、
AZUMIさんの「ブルースターにたどり着いたみたいですね!
さて今日は誰に会えるでしょう」の解説(笑)
寺内タケシさんのええ歌詞&ええメロディに続いて、
AZUMIさんに降りてきたんは、めっちゃ訛ってるけど、
寺内さん本人のよう(笑)
おもろいAZUMIさんとのやり取りのあと、
寺内タケシさんが立って、解説しながら、弾き出した。
いや、弾いてるのAZUMIさんやけど(笑)

何がなんやらわけわからんようなってきたぞ(笑)
寺内さんのありがたい御言葉も頂きました。
内緒にしときますが、最高っす!!(笑)

次の春の曲は、流れるようなギターに載る柔らかい言葉とメロディ、
AZUMIさんの引き出しは数限りないなあ!

ラストの曲は、リゾネーターギターかな?
いなたい音が、木や風や雲を運んでくる。
一日が終わるように、静かにラストの曲が終わる。

まあ、もちろんアンコール、あるんだけど(笑)
アンコール一曲目はボトルネックで激しく。
かっけー!
ほんで次の曲が今日のオーラス。
美しく、気持ちよく一日が終わる。

考えたら、ワシにとっては、久しぶりのAZUMIさんワンマンやな。
じっくり、ゆっくり聴いて、
AZUMIさんの広さ、一筋縄で行かなさ、
年齢を重ねたからこその深さ、
うらはらに初期衝動も健在の新鮮さ、
いろんなもの感じられた。

遅れてでも、行って良かったなあ、思えるライブだった。

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