三木康次郎、桜井芳樹&高岡大祐@レインコート。

昨日の晩は十三レインコートでムッチャクチャ久しぶりに
桜井芳樹さんの出演するライブに行って来た。
レインコートに入った途端、桜井さんに、
「橋本さん?」て声かけてもらったんが嬉しかった。
覚えててくれはったんや!

ライブは三木康次郎くんから。
三木くんのソロは初めてやな。

ほほう、ソロやとこんな感じなんや。
基本は変わらんのやけど、やはり、囁いたり、小声で歌ったり、
弾き語りならではの表現がバンドとは少し違って印象的だ。
その分、振り幅が大きく感じられて、
声を張り上げたとき、突き抜けて行く感じが気持ちええ。

おお弾き語りの一人ブルースも、面白い。
哀愁の中にユーモアが混じってて、似た人が思いつかないのがええやん。
ちゃんとグルーヴも一人でうねり出してるのもええなあ。
ギター、上手いとかどーとか言う前に、
自分なりのリズムを持ってる人の音楽なんやろな。
ちょっと攻撃的なええ顔で歌ってはる。

「緊張してる」ゆーてるわりには、楽しそうですわ。
おお「キャットフィッシュ・ジョン」の三木くん訳。
すごく好きらしい。好みが渋いなあ。
ブルーグラスにブルースが混じった感じやけど、
ワシが思い浮かべるのは、日本の田舎の風景。
毎日のごちゃごちゃで見えなくなってるけど、いろんないらんもんが洗い流されて、
ワシの中にも残ってた美しい風景が、何十年ぶりかに姿を現したような気分になった。
ラストの曲で少し思ったんやけど、
三木くんのシャウトの仕方って、少しゴスペルな感じもするなあ。
三木くんの知らんかった面が観られて、嬉しいライブでした。

休憩挟んで後半は、桜井芳樹さんと高岡大祐さん。
桜井さんは5年ぶりくらい、高岡さんに至っては10年ぶり以上やと思う。
どんな音楽なのか見当もつかない。
ギターとチューバの組み合わせってとこから、既に不思議だ。

ああ、桜井さんのギターや。繊細なのに力強くもあって正確、懐かしい。
ひとことで言うと大人の音やなあ。
ワシは元々チューバの音が大好きなんだが、高岡さんのチューバは、
ふくよかなんやけど、ところどころやんちゃな感じもあって、
そこがなんかユーモラスな味わいになってる気がする。
そのええ音ふたつが、どっちがメイン、どっちが伴奏ってこともなく、
つかず離れず絡み合う。
不思議なんやけど、ある意味安らぐ音楽やなあ。
静かなトーンかと思ったら、いつのまにかシャッフルっぽくなってたり、
聴いてても予想つかない音。
お!高岡さんがスキャットし始めた。
ところどころホーミーが混じったようなおもろいスキャット。

へー!一曲目はローランドカークやったんや!
お葬式の歌やったらしい。面白い曲やったなー。

次の曲は桜井さん、お店のギターで。
これはちょっとアイルランド民謡っぽい気がするなあ。
お店のギターがリゾネーターギターで、
ちょい金属的な、いなたい音が響く。

高岡さんのチューバはベースラインになったり、
違うメロディっぽいのを重ねたり、自由。
けど、どんな時も、曲のもついなたい味わいを広げている。
チャーリー・パットンて人の「サム・ハッピー・デイズ」って曲やったらしい。

次の曲は大原裕さんの「カミナンドレスパシオ」て曲らしい。
おお!これは柔らかくて、かわいい曲やなあ。
高岡さんの吹くフレーズは大原さんがトロンボーンで吹いてたんやろか?
なんか想像すると微笑ましいなあ。
かわいらしいのはずっとやけど、展開がいろいろあって、オモロい曲やなあ。
さすが大原さん、一筋縄ではいかんですわ!

ここでスペシャルゲスト、
たまたまツアー途中で関西にいて、観客で来てた浮(ぶい)さんを、
高岡さんが無理矢理引っ張り出して、リハなしのライブ(笑)
しかも初共演らしい。

浮さんの「つきひ」。もちろん浮さんの歌聴くのは初めて。
ゆったりとした日本的メロディで、じんわり毛穴から滲みてくる感じやなあ。
好き!
桜井さん、高岡さんも共演できたことに感激してる。
こういう瞬間に立ち会えたことが嬉しい。

二人に戻って「ウィシャルオーバーカム」。
ゆったり静かに始まったこの曲が、次第に登り詰めて行く道中が凄かった。
高岡さん、いきなりチューバや壁を叩き出す。
桜井さんもギター叩いたり弾いたりしながら合わせる。

ちょっとファンクなジャズっぽい曲。
楽しい!
ユニゾンでやるリフがめっちゃ気持ちいい。

次は曲名聴き逃したけど板橋文夫さんの曲。
ん?なんか聴いたことある曲やぞ?
けど、やっぱり曲名思い出せないんだが。
高岡さん、立ち上がって踊りながら吹き出した。
おまけに桜井さん、席外してもた(笑)
高岡さん、歌いながら吹いてはるわ。
こんなことできるもんなんやなー。

桜井さん、トイレ待ちしてはった(笑)
なに、このほのぼのライブ(笑)
高岡さんがスキャットしてるとこで、ようやく桜井さん復帰。
いやあ、曲も、パフォーマンスも、おもろかったなあ!

アンコールは、三木くんも一緒に。これ見ものやなあ!
今日は、桜井さん、高岡さんのツアーファイナルらしいので、
ほんまに最後の曲はザ ・バンドの「ウエイト」。
めっちゃ嬉しいなあ。

しかも、これ、いい!めちゃくちゃいい!
桜井さんのギターは優しいのにエッジが冴えてて、
高岡さんのチューバは、がなりながらベースをしっかり支える。
で、その上で三木くんが心から楽しんでる。
もちろん気持ちいい音しか聴こえて来ない。
いやあ、素晴らしい!

おお!ツアーファイナルのおまけ、
高岡さんのセルフアンコール。
桜井さんの「カンデラ」。
おー!ワシも好きな曲!この曲、生で聴けるのは嬉しいなー!
桜井さんらしい端正で、美しい曲でしたー!

桜井さんの動画はそのカンデラを。

高岡さん、ムジカで「登敬三×高岡大祐×石原雄治とデグルチーニ」って、
すごいメンバーでやってはったんや!
観のがしてた〜〜!
残念。

終わってから、三木くんと初めてくらい、ゆっくり話す。
こいつ、人としてもおもろいなあ。
ほんでかわいいやっちゃ。
高岡さんと話すのは、もしかしたら初めてかなあ。
話の面白い、楽しい人でした。
桜井さんとも久しぶりに話せた。
鈴木常吉さんの話も、できたのが嬉しかった。
桜井さんの音楽の話は、広くて深い。
昨日もいろんなこと、教えてもらえた。

ライブも、お話も最高の夜でした。

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