松原里佳@ショビシュバ。

今日は、ベースの沢田穣治さん、バイオリンの向島ゆり子さん、チェロの橋本歩さん、
と、すごいメンバーに囲まれての、松原里佳さんライブ。

一曲目のイントロからビリビリする。
チェロとバイオリンの弓での絡みがもう無茶苦茶カッコいい。
すごい緊張感の始まりやったけど、里佳さんのボーカルが入ると、
その緊張感さえスパイスになって、上品な甘さと色気が滲み始める。
沢田さんのベースはジャズっぽくてクールなんやけど、
里佳さんのボーカルを知り抜いてるみたいに、
このほかない、ってとこに、このほかにない、って音量で、音を置いてくれる感じ。
こりゃすごい組み合わせやわ。

いやあ!向島さんのバイオリン、
鋭くズバッと切り込むかと思ったら、優しく歌いだしたりして、最高!!

おー味噌汁の歌「好食小論争」大好きー!
ちょっとコミカルな歌やけど、ちょけても音程はびくともしない。
ほんま歌の上手い人やなあ。こんだけ上手いから、あんな風に遊べるんやろなあ。

曲によっては、なんかフランス映画かイタリア映画の世界に紛れ込んだような気がする。
ウットリ。
メンバー紹介のコーナーは、爆笑連発。
音楽はキリッとしてるけど、全体的には、ほのぼの楽になりかしいライブになって来たなあ。
沢田さんいじくったまま、沢田さんの反論、切り捨てるように次の曲へ(笑)

この曲が、もうスリリングで、ドラマチックでたまらんでした!
一部最後は、おおお!アンチェイン梶さんの「寸足らずの男」やー!
元々好きな歌やけど、まあこれが!
違う曲みたいにノーブルになること!
ボーカルのアカペラから、フルメンバーでの演奏に。
大叙事詩みたいな壮大な展開、
めっちゃくちゃかっこいいわあ。

二部は、自己紹介の歌から。
ピアノの音ひとつひとつが、
いや、すべての楽器から出るすべての音が、
ボーカルまで含めて、すべての音が、
小洒落てて、品が良くて、かわいい。
それでいて、奥行きもあって、「表現力って、、」て感心せざるを得ん。

ガラッと変わって次の曲「鬼の穴(?)」は、なんか悪そうな始まり方(笑)
弦楽器はクロノスカルテットみたいな凶暴そうな音してる。
けど、なんかどこか、かわいい気もする。

うわ!動き回るベースがたまらんかっこいい!ジャコみたいーっ!

ああ、早くも最後の曲に。
ラストは里佳さん立って、サンバ。
おお!パーカッション隊も出てきた!!

「歌さえあれば生きていける」かな?
ここ、ショビシュバはブラジル音楽のお店。
この曲が、よう合うこと!
沢田さんはギターに持ち替えて。
ゆり子さんのピチカートと橋本歩さんの弓の組み合わせも、
サンバに合うんやなあ、
なんや独特の味わいのあるサンバになってる。
ゆり子さんのコーラスもええ気持ち!
里佳さんの歌の上手さ、すごいなあ。
むちゃ軽快なんやけど、どこかワルツみたいな優雅さも漂ってる。
スキャット部分は、観客も一緒に。
ああ上質、ああ楽しい!

まあ当然アンコール。
新曲らしい「きみの知らないワルツ」。
うわ、これがまた感動的な展開!
曲の中に物語があるし、その物語の語り口が、これ以上ないくらい饒舌。
新曲やのに、このクオリティって、参るなあ。素晴らしい。

ラストは沢田穣治さん作曲、里佳さん作詞の「オールドカントリー」。
沢田さんの原風景を描いた曲らしい。
歌詞もええなあ。
ノスタルジックと言えばノスタルジックなんだけど、
ベトついてなくて、サラッとしてるところがいい。
チェロもバイオリンも、その味わいを大切にしてる気がする。

ほんまにええライブやったなあ。
この冬、一番寒い大阪の町を、
なんかほくほくした気持ちで帰ったのであった。

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