山村誠一、中村佳穂、Nadja@シカゴロック。

9月5日(火曜)、家からチャリで3分ほどのシカゴロックは、大盛況。
日曜に続いてモザンビークのナジャさんのライブを観に行った。

地下一階の会場は溢れんばかりの、
というか実際溢れて、階段で聴いてる人も、いるくらいの観客。
ワシはなんとかカウンターに座ったが、
ステージと客席は元々別室だったのを扉を無くしてつなげたような作りなので、
ほぼステージは観えなかった。

まずは、山村誠一さんのソロ演奏。

日曜に聴いたナジャさんの音楽と、
今演奏されてる誠一さんのスティールパンを頭の中で組み合わせる。
これ!絶対相性いいやん!!
早く聴きたいな~~~!
山村誠一さんはいろんなバンドで演奏されてるけど、
中でもめっちゃかっこいいナショナルジャムズの動画を。

次に京都で今話題になり始めてる中村佳穂 さん。
即興で喋るように歌う。歌うように喋る。
誠一さんとの共演も。

誠一さんは誰とやっても、その人の持ってる世界を潰さず、
広げたり、別の面を見せてくれたりする。
観客にとっても貴重な存在だけど、
演者にとっても、自分の知らない面に気付かせてくれる
希有な存在なんじゃないかな、と思う。
中村佳穂さんの動画は、
スティーブ衛藤さんも入って作ったCDのプロモビデオを。

そして、ナジャさん。
ステージにも人が多くなり、酸素不足になりはしないか!
と心配になるほど。
けど、演奏は素晴らしかった。
演目は日曜のムジカとほぼ同じだったんだけど、
そこに誠一さんのスティールパンが入って、
またガラッと違う曲に聴こえてくる。
なんだか、太陽の下で演奏してるかのようなキラキラ感がプラスされた感じ。
そして、この人数のわりには狭いスペースが、
みんなの一体感を呼ぶのか、
あちこちから声が飛び、曲ごとに歓声が大きくなっていった。

日曜日のムジカのライブレポートで、
ナジャはアフリカの人にしては身長が高くないと書いたが、
それは、子どもの頃の食糧不足が原因と、主催の榎本さんの説明で知った。
そう。このイベントは、ただのライブではなく、
モザンビークの現状を知らせるためのもの。
世界最貧国のひとつと言われるモザンビークが、
どれほどの苦境にいるか、子どもたちの現状がどれほど大変か、
大人まで成長できない子どもも多い中、
生き抜いたナジャの身長が、それを物語っていた。

ナジャの歌詞も「カバライは僕の姉と結婚した。毎日、彼は暴力をふるう」だったり、
「コンドームを使いなさい。エイズがきみたちを殺す」だったり、
「ポルトガル人だと言ったのに、マコンデ語で泣いてるじゃないか」だったり、
モザンビークのリアルな現状、民族としての揺らぎを歌うものが多いが、
その反面「モザンビークは私の美しい母国。海と川、とても美しい」と
母国を愛する気持ちも溢れている。

この写真は狭い中、頑張ったカメラマン、ハナちゃんからお借りしました。

どこの国に行っても、その国にしかない事情、
その国に住まないと分からない事情があり、
どこの国に行っても、その国を愛する人たちがいる。
「私たちはみんな違っていて、みんな同じなんだ」という言葉が
実態を伴って、音楽と一緒に脳髄に届いて来た。

最後は日曜と同じく「アフリカ」。
この日は、みんなが踊りだし、いつ終わるともなく、
♪~ア~フリカ~のコーラスが響く。
ナジャの笑顔が美しい。
ナジャの踊りが軽やかだ。
ナジャの声はやはり絹のような感触だ。

ナジャさんは、沖縄でもライブやってるみたい。
それを見つけたので、その動画を。
このリラックス感もええなあ。

アンコールは、誠一さんと中村佳穂 さんとナジャで、しっとりと。
そうやろな。ここでまた賑やかな曲やると、いつまでも終わられへんもん。

終わった後、外に出ると涼しく、呼吸が楽になった。
あ、やっぱり空気薄かったんやな、と実感した。
そら、窓のない地下のあの狭いとこにあんだけ人がおって、
その人たちが歌うわ踊るわしてるんやもんなあ。

やはり涼みに来てた誠一さんと石垣島の話とか少しして、家路に着く。
チャリで3分のワシは、
十夢くんがお疲れビールを飲み始めるころ、
もう家で、パンツ一丁になりながら、
今日の気持よさを反芻していたのであった。

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