CD朝崎郁恵「おぼくり」
朝崎郁恵さんの「おぼくり」が素晴らしい。
ラッパ節と並び「十九の春」のもう一つのルーツと言われてる
「嘉義丸のうた」が聴きたくて購入したのだが、
もうCD一曲目から朝崎さんの世界に引っ張り込まれる。
波の音だけのアカペラで。
ピアノだけの伴奏で。
中孝介さんがお囃子と三味線をやってたり。
ゴンチチさんがギターで伴奏してたり。
いろんな形で朝崎さんの歌を聴かせてくれる。
メインには切なく、ときに可愛らしい朝崎さんの歌があるんだけど、
それを美しく引き立てる伴奏のセンスがすごくええと思う。
「ナビィの恋」で登川誠仁さんとマイケル・ナイマンが共演したときの
キャスティング、美しさ、両方への驚きと似た驚きを味わった。
「嘉義丸のうた」は、さすがに「十九の春」と似たメロディーだったが、
聴いてるうちに、そんなことはどうでもよくなってきた。
ひたすら、音楽を鑑賞していたい気分だった。
歌を鑑賞するのとは、また別の趣味として、
歌の歴史を探るのも好きなので、
まだ聴けていない「与論ラッパ節」を見つけて、
「ラッパ節」と「十九の春」「嘉義丸のうた」との関係を
探索したいと思う。