目撃!「スパンコロイド」 @スピニングミル。

「ライブを観た」というより「目撃した」、
「体験した」という気分だ。
それくらい衝撃的で、心を持っていかれるライブだった。
昨日のスパンコロイド。

堺の阪堺線高須神社駅から近い、古い倉庫かなんかを改造したビルの二階。
部屋の周囲を囲むのは、スパン子さんのアルバムジャケット。
このアルバム、なんと全部natunatunaさんの手描きで一枚一枚
ジャケットが違うのだ。
そのアルバムを飾る美術を担当したのは、維新派の美術、タルトさん。
そして、この日は客席がその内側を囲むようにして置いてあり、
会場の真ん中は総勢10名のスパンコロイドのメンバーが陣取る。
つまりステージが真ん中でそれを囲むように客席があるのだ。
しかもこの日はnatunatunaさんのライブペインティングもあり。
それだけでもすでにかっこよく、持っていかれそうになる。

始まった! と、世界はガラッと変わってしまう。
曲によっては、アイヌの村だったり、アフリカのサバンナだったり、
木曽の草原だったり、いやモンゴルかもしれない。
もしかしたら、木崎湖と北海道は同じ場所なのかも知れない。
しかし、どこに行っても、必ず風の匂いや人々の暮らしが感じられる。
全編通じて音楽で、そうと感じるのは、実はものすごいことなのではないか。
いろんな音が自分を取り巻いて行くのだけど、
無駄に思える音はひとつもなく、すべてがこの世界を形造るために必要だ、
と納得している心が教えてくれる。
曲ごとに変わるライブペインティングに描かれる形が、
なんとなく自分の感じてることと近くてビックリしてしまう。
ライブでこんなことを感じることって、あっただろうか。

このバンドは、いろいろなバンドの合体バンドなので、
二部ではそれを分解したり、また組み合わせたりもした。
かりきりん、たゆたう、池田さんのソロ、コロイド、
そしてスパンコスモ、それらが混とんと混ざり合って、
またスパンコロイドに戻ってゆく。
そうか、循環なのだ。
この円形のステージも、地球をかけて回るかのような音楽構成も、
何かすべてが、循環という言葉に集約されるような気がした。
そのいろいろな循環に身をゆだねて、浮遊している自分を
ただただ楽しむだけの気持ちいい時間を過ごす。
ワシにとっては、昨日のライブは、そういう体験だった。

終わってから興奮しながら一階で、メンバーの皆さんと
お話しさせていただいた。
けど、ほとんど「良かった!すごかった!またやって!」くらいの
内容のないことしか話せなかった気がする。
それくらい心がまだ堺市まで戻ってきてなかったのかもしれない。
一階は、バンコ、山猫軒、nano食堂とさすがの厳選されたラインナップ。
どの店もおいしい飯と酒を出していた。
ワシはnano食堂のなおさんとは、先々週土日と橋の下で、
先週は日曜に高江音楽祭で、そしてスパンコロイドと
3週連続、土日にお会いして、ご飯食べさせてもらってる。
単身赴任の夫婦か!

満ち足りた幸せな気分で、
大好きな阪堺線の路面電車で、家路に着いた。
次は、いつ観れるだろう、スパンコロイド。

あと、ほうすけさんと池田さんの打楽器バトル、マジですごかった。
ほうすけ3、ほんまに子どもとは思えん。
天才ちびっ子の曲芸とかとは違って、
ふつうにバンドメンバーとして、ものすごいドラム叩くのが
しびれるくらいかっこよかった。

動画は、スパンコロイド のがなかったので、
スパンコスモ、コロイド、それぞれのを。

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