前田竜弥+池田慎 二人展「たべたらしぬで」@海月文庫。

前田竜弥くんと池田慎さんの展覧会「たべたらしぬで」に行って来た。
ワシと同年代以上の人なら、ご存知だろうけど、
このワードは、グリコ森永事件のとき、犯人が残した有名なワード。
つまり、この展覧会は、その事件の関連現場に出向いて行って、
その風景をそれぞれに描く、という、
なんか分からんけど、すごい熱量と衝動と、
そこはかとないアホらしさを感じる展覧会だった。

たまたま作者、二人とも在廊してたので、
いろいろお話を聞けた。
わざわざ、あの犯人と目されるキツネ目の男がしてたとされる格好と近い格好で、
現場を見て回ったらしい。
なんや、その目的のわからない情熱(笑)
その男の心境に寄りたいと思ったのだろうか。

絵は、どれも面白かった。
事情知らなければ、
ただの風景画に見えてしまうのかもしれないが、
知ってるだけに、何か異様な風景に見えてくるのだ。

そういう意味では、なんてこといない、普通の住宅地なのに、
金属バット両親殺害事件の現場だと知ると、
なんだか異様なオーラを感じてしまう藤原新也さんの写真と
似たものがあるのかもしれない。
ワシは、その写真をEP-4のアルバムで見て、
最初は背景を知らなかったのに
「なんか怖い」と思ってて、
後に背景を知って、すごく納得したのであった。

それにしても、池田さんはともかく、
竜弥くんは、現役の高校生、
事件当時を知る由もない。
それでもあの事件は、異様で、
なんだか知りたくなるような物語を孕んでいたのだな。

とか、なんか怖そうな話ばっかりしてしまいましたが、
全体的には、アホっぽいムードも漂う楽しい展覧会でした。

ワシの話で興味を持たれた方、すみません!!
5月28日が最終日でした!

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