憧れるけど、住みたくはない。映画「ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック 」。

こないだ観てきた「エコー・イン・ザ・キャニオン」と同じく、
60年代〜70年代にかけて、ミュージシャンが多く住む理想郷のような場所だった、
ローレル・キャニオンについてのドキュメンタリー映画「ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック」を観てきた。

なぜか、公式ホームページトレイラーはリンダ・ロンシュタットと
スージー・クアトロの映画と一緒になってるので、
そっちにあまり興味ない人はこちらの映画紹介と、下の本編映像をご覧ください。

同じ時代の同じ地域を扱ってるので、
「エコー・イン・ザ・キャニオン」と重なるところが多いのだが、
こっちの映画の方が、その土地の持つ磁力みたいなもんをより感じて面白かった。

ジョニ・ミッチェルや、ドアーズなど、「エコー・イン・ザ・キャニオン」では
出てこなかったミュージシャンが出てくること、
最盛期を過ぎて、近くに住んでることの弊害(と、ワシは思った)も、
きちんと描いてるとこも、面白かった。
特にお薬関係ねえ。。

この地域が、なんとなく下り坂になってきたのが、
シャロン・テート事件の頃ってのが、象徴的でした。
たまたまその時期になったのか、
こんなことがきっかけで地域が荒れていったのかはわからんけど。

けど、町歩いてたら、デビッド・クロスビーとすれ違って、
スーパー行ったら、ジョニ・ミッチェルがパン買ってて、
トイレ行ったら、ニール・ヤングが放尿音響かせてるような町で、
それが毎日やとなると、住んでるの疲れそうやなあ。

ヒッピームーブメントの影響もあってか、
だいたい小汚い格好してるやつが多い中で、
ジョニ・ミッチェルの美しい存在感と、
若き日のジャクソン・ブラウンの美少年ぶりと、
ジム・モリソンの野生の中の澄んだ瞳が印象的でした。

ワシ個人的には、エンディング近くに、
リンダ・ロンシュタットと、イーグルスが出てきて、
少し気分削がれてしまったけど、
この地域を語るドキュメンタリー映画としては、
外すわけにはいかんのやろな。

せい子ちゃんに言われて気づいたけど、
この映画、映画用に当時のことを誰かに語らせたり、
再現映像で説明したりすることなく、
基本的には、当時の、ありものの映像だけで、
この地域の歴史を、アリアリと蘇らせてるのも、素晴らしいです。

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