仲宗根創@てぃだ。

昨日のライブ夜の部は、
天神橋筋5丁目の奄美料理てぃだで仲宗根創さん。
このお店、存在は知っていたが、入るのは初めて。
だけど、先月奄美に行ったとき泊った宿の方が、
去年まで働いてた、というなんか奇縁のあるお店で、
その意味でも楽しみにしていた。

そして仲宗根創さんは、登川誠仁、せいぐゎ~さんの
最後にして最愛の弟子と言われる唄者。
せいぐゎ~さんのライブや、
テルリン祭りで観たことはあったが、
ワンマンライブでじっくり観るのは初めてだった。

ライブは、素晴らしい!のひとことだった。
声も三線も節回しも、せいぐゎ~さんを彷彿させて、
若いころのせいぐゎ~さんってこんな感じだったのかな?
と思わせるが、
それ以上に精神を引き継いでいるのが素晴らしいと思う。
それはなんというか、遊び(あしび)の感覚なのだろう。
せいぐゎ~さん自身、決して伝統の継承者ではなく、
ある意味、破壊者でもあった。
今までの沖縄民謡の枠を超えることで、
新たな沖縄民謡を創造して行った方だと思う。
せいぐゎ~さんに、パンクを感じることがあるのも、
そういうことだと思う。
そして、仲宗根さんも、その感覚をたっぷり持ってて、
せいぐゎ~さんのやったことをそのまま踏襲してるわけではなく、
引き継いだものをベースに、創さんならではの広げ方をしている。
だからこそ、最後の弟子であり、最愛の弟子だったのだろう。
一部はゆっくりみんなを仲宗根創の世界に連れて行き、
二部では、ボブ・マーリーに変装してレゲエを歌い、
サンレレを演奏するなどの幅を広げてみせ、
最後にはトゥバラマーで泣かせ、カチャーシーで留めを刺す、
心憎いばかりのステージ回しだった。
MCも、常に笑わせ、退屈させず、
ちんだみ(チューニング)してるのを忘れさせるほど、
楽しかった。
音楽としてもエンターテイメントとしても
極上のものを味あわせて頂きました。

そして昨日はたとえばトゥバラマーでも、
沖縄本島はもちろん、石垣の民謡酒場でも聴いたことないくらい、
完璧な返しが複数の観客から返ってきた。
民謡偏差値のすごく高い観客やなあ、と驚いた。
一緒に観ていたのも、ワシの一番の民謡友だち川島さんと
川島さんの三線教室仲間の寺内さん、そして寺内さんの
知り合いの宮古民謡のオーソリティー「変態か!」と思うほど、詳しい吉岡さん。
そしてワシの知り合いで、やっぱり三線をやってる大賀君が
途中で合流。
民謡のこと、解説せずに話せる状況って、やっぱり楽しい。

カチャーシーで腹に入った酒が撹拌されて、
頭の先から爪先まで、ええ気分で酔っ払った夜になりました。

しかし、30にもならない青年がこんなに本物だなんて、
やっぱりあの島は恐ろしい!と思ったのも、事実ではあります。

沖縄、知れば知るほど、本物がぎょうさんおって、恐ろしくなるので、
移住するなら早い方がいいかも、と思い出した。

それでも、いや~~本当に楽しかった。
皆さん、ありがとうございました!!

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