沖縄について、知ってたつもりのことが、どんどん裏返っていく。BBBムービー「沖縄狂想曲」。

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正直、始まって30分くらいの間かな?
「観て失敗やったか?」思ってた。
戦中、戦後の沖縄のことを、解説していくのだが、
ちょっと沖縄に詳しい人なら知ってるくらいのことが並んでいく。
今、聴いとかないと失われてしまう、
体験者の声を聴けたのは貴重だけど、
内容的には「入門編かよ!」という感じだった。

予告編にも入ってるド〜〜ンという深刻さを強調するようなSEが、
「大安売りか!」と思うほど、山ほど入ってたり、
妙に悲しげなBGMが入ってたりして、
「やり過ぎ!そこまでせんでも、十分ひどい話なんやから!」
と思ったり。
内地の人の沖縄への印象も、ステレオタイプ過ぎるやろ!

エピソードの並べ方も、割と近い時代の話の後に、
戦後すぐの話が来たりして、行き当たりばったりな感じで
「あ〜〜あ、ダメかも」と思っていた。

ところが、横田ラプコンや、オスプレイの話になったとこら辺から、
急に様子が変わってきた。
深いところまで、グイグイ切り込んで行く。
知らん話が、次々出てくる。

え?オスプレイってポンコツ過ぎて、使わないことになる予定なん?
え?辺野古って、そんなオスプレイですら、使いづらいくらい、
短い滑走路で、アメリカにしたら「実用には耐えない」と思ってるん?
それなのに、日本が全額出して、基地作ろうとしてるん?
その金が浮いたからか、アメリカは、普天間に、
どんどん新しい施設作ってるん?
返す気ないやん!
これはちょっと知ってたんやけど、
アメリカ、やっぱりグァムあたりを本拠地にしようとしてて、
沖縄の基地や人員、縮小しようとしてるんや。
アメリカと日本の関係、
まるで、去ろうとする恋人を、金品で必死で引き止めようとしてる感じやん。
基地経済で沖縄が潤ってるってのも、
統計的に見たら、全然そんなことないのか〜。
おもろまちとか、アメリカンビレッジとか、
返還された土地での経済効果の方が全然でかいのかあ。

もう辺野古のことはじめ、
いろいろ沖縄に押し付けられてることの根本の理由が、
ことごとく裏返っていく。
なんなん?
今まで「仕方ないかあ」と思ってたこと、
全部思わされてたってことか。

イタリア、ドイツなど、他の敗戦国との違いもエゲツない。
ほんま、日本って、植民地やん!!

正直、前半、タルいけど、
沖縄の現在、つまり日本の現在を知るために、
ぜひ、観て欲しい映画です。

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