観たことのない家族の物語。映画「焼け跡クロニクル」。

観逃してたがリバイバル上映されていたので、
焼け跡クロニクル」を観に行った。

伝説の映画監督原將人さんが、京都西陣の自宅で2018年に遭われた、
火災の後の日々を、原さん自身のカメラと奥さんのスマホで捉えたドキュメンタリー映画。

火事自体は、年に何度も起こってる、そう珍しいものではないかもしれないけど、
その当事者の喪失感や、すべてを失う生活の大変さに、
ここまで肉薄できる機会は、そうそうない。

しかも、それを希代のフィルムメーカー原將人さんが映像化しているのだ。
淡々としたリズムで進行する映画の中に、
生きていこうとする家族、周りの人々の優しさ、
あどけない子どもの仕草に救われる気持ち、
その子どもが無意識に抱え込んだトラウマ、などが埋め込まれている。
行政の無慈悲さもチラリと覗く。

焼け爛れてはいるが、なんとかつなげられた8ミリフィルムのシーンが、
失われそうになった家族の思い出と、火災の怖さを、雄弁に語るのだが、
明滅するフィルム映像は、三半規管の弱いワシには少し辛く、
長いシーンでは、目を瞑りながらやり過ごした。

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