さあ、どう出る?ハリウッド。映画「キャスティング・ディレクター」。

全然知らなかった人やけど、アメリカ映画の歴史を作った一人と言っても過言ではない、
キャスティング・ディレクター、マリオン・ドハティさんのドキュメンタリー映画
キャスティング・ディレクター」を観て来た。

ワシはハリウッド映画はけっこう苦手だったりするのだが、
彼女が手がけた映画が並ぶと、けっこう好きなものが多かった。
「俺たちに明日はない」「明日に向かって撃て!」「真夜中のカーボーイ」
「ダーティハリー」「スティング」「ガープの世界」
「キリング・フィールド」「フルメタル・ジャケット」。
中でも「真夜中のカーボーイ」では決定的な仕事してはったんやなあ。

優れたキャスティング・ディレクターというより、その職業自体を成立させた人だったようだ。

予告編観れば分かるけど、アメリカの綺羅星のような役者たちが、
映画の中で彼女に感謝の意を表している。

これほど、重要な役どころの職業なのに、
なぜか映画界での地位は、なかなか認められてないようだ。
アカデミー賞にも、キャスティング部門はまだない。
その理由は、いろいろあるんだろうけど、
ハリウッドの男性中心社会というのも、その一因である気がする。
キャスティングは監督の一番の醍醐味でもあるので、
そこを認めると自分の権利を侵害されたように感じる人もいるようだ。
「キャスティング・ディレクター」の「ディレクター」が気に食わない人もいるようだ。
う〜む、やはりハリウッドって、かなり保守的なんやなあ。


知らないことが多く、なかなか興味深く、観せて頂いた。
ちなみに2019年、ようやく英国アカデミー賞がキャスティング部門を新設したらしい。
さあ、面白くなって来た。
どう出る、ハリウッド。

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