奄美で最後に向かった場所。
天国のつづき。
出発までの時間をどこで過ごすか、
やはりあそこに行きたい。
前回は飲み物だけで、食事してないし。
幸い、空港のすぐ手前。
空港に荷物を置いて、
路線バスで、ゆめくれないに向かう。
「あら！またいらしてくれたのね」
開店前の掃除をされてた奥さんに声かけられた。
覚えててくれたのが、嬉しい。
今日もいい天気で魂が抜けていくような
時間を味わえた。
ランチはパスタを玉子で固めた
カルボナーラオムレツ。
パスタを切って食べるのは初めてだ。
食感がちょっと違って新鮮な舌触り。
おいしい。
これで完全に文句のつけようがなくなった。
食事のあと、過ぎて行く時間が
惜しくてたまらない。
けど、そろそろ行かなきゃいけない時間。
レジは骨董品のようなのをそのまま使っておられる。
「もうどこを押しても開いちゃうの。ただの箱よ」
と微笑まれた。
本当にチャーミングだ。
最後に「旦那が大阪で個展するとき、
ご案内したいから、良かったらご住所、
書いて頂ける？」と住所録を渡された。
すごく嬉しい気分になった。
去り難い気持ちを押さえつけてバスに乗る。
今回は本当に路線バスにお世話になったが、
これが最後の乗車だな。
空港からゆめくれないに来た時に乗ったのと
同じバス、同じ運転手だった。
なんかちょっと嬉しい。
空港に着くと、飛行機４０分遅れの報、
「あーもう少しいれたのに」
「いっそ欠航になっちゃえば」とか
アホなことまで考えながら、
少しだけ延長された奄美の時間を
過ごしている。
