ずっと緊張しっぱなしでした。映画「灼熱の魂」。

2時間ちょい全編、抜くところのない緊張感が続いた。
10年くらい前の映画「灼熱の魂」のデジタル・リマスター版

冒頭のカメラを見つめる少年の目の力で鷲掴みにされて、
その時感じた緊張感が最後まで途切れることがなかった。

亡くなった母の足跡を訪ねて歩く、双子の姉弟の物語。
なんという練り上げられた脚本。
凄惨なのに、詩的にすら感じる映像。
ストーリーはミステリー的な要素を含みながら、
アッという結末に辿り着く。

ただのミステリーではなく、戦争や、宗教、民族といった
現代社会の抱える問題を、的確に描き出している。

内容が分厚すぎるくらい分厚く、
休まる暇の無いくらいの緊張感なので、
観終わった瞬間、どっと疲れを感じた。
けど、その疲れが嫌な感じでは全然なく、
何か達成感みたいなものも同時に感じていた。
すげえ映画だと思う。

そして、音楽も、すごく良かった。
トレイラーで流れてる壮大な音楽もええんだけど、
劇中に流れてる、なんかその土地土地の匂いを感じる音楽がすごく印象的やった。

ちょっと落ち着いて、もう一度観てみたいなあ、と思う映画でございます。


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