全体が、ひとつの音楽のようだった。映画「犬ころたちの唄」。

広島で活動する「深夜兄弟」という三人組の音楽ユニットを
本物の兄弟に見立ててストーリー化した映画「犬ころたちの唄」を観てきた。

この映画を知るまで観たことも聴いたこともないユニットだったけど、
物語として、すごく楽しめた。
プロットもしっかりしてて、飽きさせないストーリー展開で、
そこも良かったのだが、
ワシが一番気に入ったのは、映画全体のリズムだった。
編集が上手いのかな、ストーリー的には、山あり谷ありで、
全体的にはゆるい感じなのだが、
映画全体が、ひとつのグルーヴで貫かれてる気がした。

「深夜兄弟」の音楽、一曲一曲は、
それほどワシの好きな音楽って気はしないのだが、
映画の中で観るとき、聴くとき、
それぞれが、すごく魅力的に思え、
「ここには、この曲しかないやろな」という存在感があった。

映画の中で出演者が演奏するストーリーの一部としての音楽、
BGMとして流れる音楽、そして音楽のない部分、
それぞれが効果的に使われてて、
映画全体のうねりが出来上がっている。

一番印象的だったのは、最後の長回しのワンカット。
すごく計算されてるんだろうけど、
その計算を感じさせない自然な流れで、
この映画の全体を象徴するような、ええワンカットやった。
あのシーンだけで、切り取っても、
きっとええ感じのショートフィルムになると思う。

広島の横川か、行ったことない地域やけど、
古本屋&バーとか、出てくる店や町角が、
全部、ゆるくてワシの好きそうなとこばかりやった。
今度、行ってみようかな。

そうそう、この映画の公式ホームページ見てたら、
コメント欄にナオユキさんがコメント寄せてて、
映画をお腹まで飲み込んで消化したのがよう分かる
ええコメント(というより詩かな)を書いてはった。
ナオユキさんが横川でライブやるとき、追っかけてみるか。

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