映画「WHOLE」。

日本で生まれ、日本で育ち、日本語しかできない。
けど、人からは「外国人」と見られる。
芸能人やモデルになるほどの目立った容姿もしてない。
そんな普通のハーフの揺れる心と友情を、
しんみり描いた映画「WHOLE」を観てきた。

独特のリズムがあってゆったりしてる展開もいいし、
きちんと描かれた心情にも納得が行く。
タイトルも「ああ、なるほど」と思った。
テーマ音楽もいいし、好きな映画だった。

けど、個人的には「もう一押し」何かを語ってほしかったなあ。
1時間足らずというこの短さならではの詩情と余韻を湛えた終わり方やったんやけど、
「あ〜〜ここで終わっちゃうのか。
やっとスタートラインに立ったとこって感じやのになあ」とは思ってしまった。

たぶん、それも狙いのひとつなんだろうけど、
それもわかるし、それがこの映画に独特の雰囲気を与えてるんやろな、
とは思いつつ、
ワシ個人としては、
「ああ、何かひとつ足りないまま終わってしまった」
という気持ちが拭えなかった。

ひとつ思ったこと。
BGMのない部分の状況音が、すごくええなあ、と思いながら観てると、
クレジットに松野泉さんの名前が出て来た。
さすがやな。

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