何もかもが、過剰。BBBムービー「苦い涙」。

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いやあ、あらゆることが「やり過ぎ」な気がする映画でした。
そこが、滑稽で、面白いんやけど。

なんだか根拠ないけど、この主人公は、結局、
自己愛が強すぎるんやろなあ、思いました。
相手のこと考えてるようで、何をするのも、
最終的な目的は、自己満足を得ること。
相手への思いやりに見えることも含め、
すべてのことは、そのための手段。
そら、それを向けられた人は重いし、
最終的には、自分のこと考えてくれてるわけでもないので、
嫌になっちゃいますわな。て、思いました。

そして自己愛の強すぎる人にお馴染みの、
自分が世界で一番かわいそうと思ってしまう自己憐憫。
ああ、鬱陶しい！
この主人公、その極端な感情を、まったく制御しないので、
「漫画か！」思うほど、傍迷惑な行動をしてしまう。

この主人公、成功した映画監督の設定なんやけど、
こんだけ自分のことしか考えん人に、
まともな映画、創れるんやろか、
と、物語内の設定ながら、
心配になってしまいました。

気に入ったのは助手のカールの最後っ屁のような一撃です。