二度目の並河靖之七宝記念館。

先月、京都、東山三条ちかくの並河靖之七宝記念館にお邪魔したが、
実は、その時は、下見も兼ねていた。

この春から二階が予約制で観られるようになったのだが、
その時は、二階からの眺めに集中したいと思って、
普段から見学できるところは、先に見学させて頂いてたのだった。

そして、先週金曜が、その二階の見学予約日。
梅雨の最中だったけど、ええ天気でラッキーでした。
並河靖之七宝記念館は、並河靖之さんの元々住居だった建物で、
二階は、客間だったらしい。
今でこそ、周りに建物が建ち並んでるけど、
当時は二階屋はここくらいで、東山や青蓮院、粟田神社から大文字山まで、
見渡せる素晴らしい客間だったのだろう。
今も、東南に面した気持ちいい和室で、窓から観える、
小川治兵衛さん作庭の庭が美しい。
やはり上から観る庭って、全然雰囲気が違うんやな。
写真は禁止だったので、その風景が載っけられないのが、少し残念やけど、
皆さん、ぜひ、ご自分でお確かめください!
公開日は不定期で、今年は7月8月の数日だけど、予約は、こちらからできます。


学芸員さんが、いろいろ説明してくださるので、
ただ観るだけより、かなり面白いし、勉強にもなります。
いろいろ質問したんやけど、
丁寧に答えてくれはって、ほんま勉強なりました。
小川治兵衛さんがお隣に住んではった、いうのは、ビックリしたなあ。
前回気になった、お向かいの洋館の「並河さん」、
やはり御子孫だそう。
とか、思い出すと、ご近所情報ばかり、聞いてたんやろか。
すみません!

一階に降りて、庭を見学。
やはり一回目より、いろんなところに目がいくなあ。
学芸員さんも近くにいらっしゃったので、
いろいろ教えてくれはった。

この亀、滅多に出てこないそうで、
観ると、なんかええことがあるそう。
ラッキー!

池の中の礎石にも赤い鞍馬石が使われてたり、
細かいところにも贅が尽くされてる。
一回目のときは気づかなかったなあ。

これも一回目では気づかなかったんやけど、
庭に色とりどりのタイルでできた円形の造作があったので、
学芸員さんに聞いてみた。
泰山タイルではないけど、丁寧に作られたタイルで、
なんと、ここは外雪隠やったらしい。
そうか、この時代は水洗じゃないから、
こんなお屋敷でもトイレは外にあったんかもな。

言われてみると、お屋敷からトイレ、そしてその横に、
あの一枚岩の手水へと動線が繋がっている。
なるほどなあ。

いろいろ面白かったので、学芸員さんと話し込んでしまった。
学芸員さんも、すごくいろいろお話ししてくれて、
聞かなければ、知らないような話、色々聞けて、
学芸員さん、ワシにも興味持ってくれたのか、
名刺交換までさせて頂いた。
「少し待っててください」言われて待ってたら、
奥から、一冊本を持ってきて頂いた。
ウスビ・サコさんまで執筆してる面白そうな本!
学芸員さんも、この本を発刊してる団体と関係あるらしい。
そして、その本を進呈してくださった。
え〜〜〜〜!
めっちゃ嬉しいやん!!

「ええご縁ができたなあ」と、並河靖之七宝記念館を出る。
そうそう、その学芸員さんが、昔の塀が残ってる、言ってはったな。
これかな?

とか、見学気分のまま、
白川沿いに岡崎公園のバス停を目指す。

白川は、そこらここらに紫陽花が咲いてて、歩くだけで楽しかったです。

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