ワシにとってのレゲエの象徴。BBBムービー「ボンゴマン ジミー・クリフ、デジタルリマスター」。
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「レゲエ」と聞くと、頭の中には、なぜか、
この人の顔や、声や、メロディや、リズムが浮かぶ。
ボブ・マーリーは、ワシの中では、もうレゲエというより、
「ボブ・マーリー」というひとつのジャンルになってるのかもしれない。
そのジミー・クリフの1980年の地元ジャマイカ、
サマートンでのフリーライブのドキュメンタリー映画。

埃っぽい大地に、手作りでライブ会場が設営されていく。
1980年と言えば、もうジミー・クリフは、
世界的な大スターになってたはずなのに。
ワシはレゲエを通じてしかジャマイカを知らないので、
なんとなく、幸せそうで呑気な南国を思い描いてしまうのだが、
こういうのを観ると、やはりレゲエの本質はレベルミュージックで、
「世界一危ない」と言われるキングストンを首都とする国なのだなあ、と思ったりする。
だからこそ、レゲエは力強く美しいのだなあ。
どんなに有名になろうと、ロックの殿堂入りしようと、
その苦しむ人たちの一員である、という意識が、
ジミー・クリフを、手の届かない大スターではなく、
ある意味「近所のお兄ちゃん」みたいな存在にしてるんやろなあ、と思う。
レゲエ、日本の若い人たちにも人気あるようやし、
大阪は昔から、一定のレゲエファンのいる町やけど、
この機会に、この映画観て、
レゲエの本質を、もう一度確認して欲しい気がした。