これからの市民運動のひとつの方向性。BBBムービー「美と殺戮のすべて」。
ナン・ゴールディンの写真は、ある意味、暴力的なのに美しく、
マイノリティーとして生きる人たちの生々しくも、
前向きな人生を撮っているようで好きだった。
ものすごくパンクな写真家だと思っていた。
けど、こんな活動をされてるとは全然知らなかった。
と言うか、「オピオイド」という薬が問題になってることも、
それを「オキシコンチン」という鎮痛剤として売ってる、
サックラー家のことも知らなかった。
その活動は、芸術家ナン・ゴールディンらしく、
過激だけど、何か美しく、芸術性も感じる。
何より、こんな個人から始まった活動が、
世の中を変えていくこともあるんだ、
と知れたことが、なんかすごく嬉しい。
デモに効果がないとは思わないけど、
こんな風に、やり方が印象的だと、
もっと効果的なのかも知れないなあ、と思わせてくれた。
サックラー家とナン・ゴールディンが、
同じユダヤ系ってのも、ちょっとびっくりしたけど、
いい話やな、と思った。
同胞のやることでも「悪いことは悪い」、
ちゃんと自分の頭で考えて、
ちゃんと発言し、行動する。
しかも、自分らしいアイディアのある行動。
やっぱり芸術と社会って繋がってるんやなあ、と改めて思う。
これからの市民運動の指針になるかもしれない、
素晴らしい運動だと思った。