多幸感の坩堝。BBBムービー「Pascals(パスカルズ) しあわせ のようなもの」。

公式サイト

「パスカルズがいる時代に生まれてよかった」
「パスカルズを知って、好きになることができてよかった」
そう思える映画だった。

ドキュメンタリー映画というよりは、フィルムコンサートと言った方がいいくらい、
全編パスカルズの演奏風景が詰まっている。
観ながら、なんども「それで正しいのだ」と思った。
パスカルズの音楽には、パスカルズが世の中にあって欲しいものが、
すべて詰まっている。
それはきっと音楽でしか表現できないものだ。
だったら、そこに何の説明がいるだろうか。

この映画は、パスカルズのメンバーだったチェリスト三木黄太さんの追悼映画なので、
その部分の説明を端的に説明するけど、
ほんとそれで十分なのだなあ、と思う。

と言っても、ただライブを撮ってるのではなく、撮り方も素晴らしい。
ひとつひとつのカットが魅力的で、
パスカルズを好きだったことを全面肯定して、
より一層、好きになってしまうような絵作りがされている。
実際のライブに行くより、
さらにパスカルズのライブに行ってるような気持ちになった。
実際のライブだと、あそこまで近くからは観られなかったりもするしね。

だからか、曲終わりごとに拍手しようとしてしまって、
それをその度に、抑えることが必要だった。
いや、拍手してしまってよかったのかもなあ。
他にお客さんがいなければ、遠慮なく拍手してしまってたと思う。

観終わった後、パスカルズのライブに行った時と同じか、
それ以上の多幸感を味わっていた。

最後に流れたパスカルズには珍しいボーカル曲、
オクノ修さんの「ハートランド」が、
今も頭の中で流れている。

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