映画「偽りなき者」。

「偽りなき者」をDVDで観る。
デンマークの田舎の村で起きた、
少女のちょっとしたいたずら心から始まった冤罪騒動。
まあまあ良くできた映画なんだけど、
なんとなく、今、これが、場所をネットに広げて、行われてるんやろな、
という気がした。

「疑わしい」が「違いない」に変化して、
親友や、直接関係ない人までもが、「なんとなく」に流されて、
決まってなくても、まるで犯人扱い。
信じてくれる味方もいるんだけど、少数で、
なにもかも信じられなくなって。
疑いは、一応晴れるんだけど、周りの人間に、それほど罪悪感はない。
「だってそういう流れだったもん」
そして、本人には、またいつ疑われるか、
そして謂れなき圧力や暴力を受けるかわからない、というトラウマが残る。

丸っきり、ネットを中心にした、
犯人でっち上げ騒動と同じやなあ。
その人に非があったとしても、
その非を、大きく拡大して行くんは、
直接の関わりはない周りの人なんやなあ。
んで、いつも叩く相手は、
権力や権威のない 、叩き返される心配のない弱者。
そのネチネチとした情熱を、権力者に向けられたら、
権力者の暴走のストッパーになり得るのになあ。

当然、見終わったあとには、
釈然としないものが残ったが、
そのあたり、遠慮なく描いてる、ええ映画だとは思う。

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