「満月ラジオ」良元優作&永山愛樹。

スーパームーンで、ブルームーンで、ブラッドムーンの本日は、
恒例良元優作の「満月ラジオ」。
今のところワシは客前でやる満月ラジオは、皆勤賞でございます。
褒めてもらって構いません。

今回のゲストはタートルアイランドの永山愛樹さん。
めっちゃ楽しみにしてた組み合わせ。
今回は、「ラジオ番組」というより「公開ラジオライブ」って感じで、それが正解やった気がするなー。
30分ほど遅れて、まずは愛樹さんの韓国民謡「テンガレ?」から。
人の何かを削ってできてる曲、自分の何かを削って演奏してる歌、届かないわけがない。
一曲目からドスン!と響く。
誰かに何かを刻むためには、自分の何かを削らなくちゃいけないのかなあ、
そんなことが頭に浮かぶ一曲目だった。

今日は一曲ずつ交代のよう。優作さんは「眼鏡橋」から。
あー今日は泣くモードなんかなー、ワシ。
愛樹さんで潤んだ気持ちに眼鏡橋が追い討ちをかける。
世界に一人きりでポツンと残されたような、
寂しくて、切なくて、頼りなくて、泣きたいような、
でも、なんか少し優しくて、あったかい気持ちになってる。
良元優作とは、そういうミュージシャンなのだなあ。

愛樹さんの音楽には、都々逸とか壮士演歌とか和物的な要素が混じってる気がするが、
それが整理されることなく、愛樹さんの中で、ドロドロに溶け合って、混ざり合って、
エネルギーの塊として、そのまま出てきてるような、そんな力強さがあって、
それが、ワシを惹きつける。

優作さんの二曲目は「月と金星」。愛樹さんとやってるからか、
友だちを思わせる曲が続いた。

愛樹さんが「月の美しゃ」歌ってくれた!
愛樹さんの声で聴くのは、初めて。
こんな力強い「月の美しゃ」も、初めて!
月の曲が二曲続いた。さすが「満月ラジオ」!

愛樹さん、のってきたのかルール破りの二曲連投(笑)
沖縄つながりのオリジナル曲「かたぶい」。
かたぶいとは沖縄特有の夏の亜熱帯性スコールで、「片降り」の音便形。
片方は降ってて、片方は晴れてる天気のこと。
内地の言葉で言うと「馬の背を分ける」ってやつかな?
沖縄で夏に海を見てると雲の下だけが雨で煙ってる風景、
ワシは「雨のカーテン」と勝手に呼んでるけど、
あれも真下に行くと「かたぶい」なんだろうな。
愛樹さんは、ここに正反対のものが両存する、沖縄を見た。
その直感力には、舌を巻くなあ。

続く優作さんは「まあいいやで日が暮れて」。
本人は意識してないだろうけど、やっぱり友だち路線やー。
そんでやっぱり、ワシ泣きそう路線やー。

「まあいい」つながりで、愛樹さんは「まあいいか」。
お互いがお互いの曲で自分の曲を連想して、次にその曲をやる。
歌でのコミュニケーション、面白い。
「まあいいか」は、モザンビークのナジャさんが歌ってたの聴いて、
初めてアフリカの歌って知った曲。
なんとなくハワイの曲かと思ってた。
愛樹さんバージョンも、また聴きたいとずっと思ってたので、
心の中で「やったー!」と思った。
しかも、この曲は二人でやってくれた。
そう言えばナジャさんがやったとき、優作さんに
「この曲、愛樹がやってたやつですか?」と聞かれたなー。
優作さんも気になってたんだな。
それだけでもなんか嬉しい気持ちになった。

休憩時間、月を見に外に出た。
まだ満月のまま、赤くもなってなかった。

2部は、前半後半で分ける予定らしい。
愛樹さんから始めようとしたが、曲が決まってなかったらしく(笑)、
優作さんがインターセプトで「遠い空」。
男前度でゆーたら、優作さんの曲の中で一番男前かもしれんなー、この曲。
優作さん連投であべのぼるさんの「何も考えない」。
あーこの流れって、なんか分かる。この曲も男前!
そして次は「ペプシドライブ」。
クールな二曲挟んで、また友だち路線ってことかも♪
愛樹さんの北朝鮮話挟んで「星を見ながら」。
愛樹さんの話から、この曲って流れ、繋がってるような気がした。
愛樹さんがゆーてたのも、この曲も、
ワシらは、政治やら国やらで生きてるのではなく、
ひとりひとりとして生きてる、ってことかもしれん。
毎日を生きてる、ってことかもしれん。
うまく言われへんけど、なんとなくそんなことを思ったので、
メモ代わりに書いておこう。

攻守交代して、愛樹さん。愛樹さんと優作さんの会話は、なんか面白い。
お互い、それぞれ意見は違っても、認め合ってるのが、伝わって来る。
そして二人とも在日コリアンなので、その辺の話も楽しい。
二人と優作さんの兄ちゃんと3人で、済州島に優作さんのルーツ探しに行った話、
もっと聞きたかったなー。
愛樹さんは「釜山港へ帰れ」から。
愛樹さんの声も存在感あるなー。
伴奏に徹するときの優作さんは、普段のライブでは聴けないようなギターを弾く。
ワシはこういうときに聴ける優作さんのファンクっぽいギターがけっこう好き。
ラストは「A HOPE」。愛樹さんの曲で、優作さんもカバーしてる曲。
かっこいい!無条件にかっこいい!曲名は「あほー!」も掛けてるらしい。
知らんかったー!なるほどなー。

お店の特別の配慮で、アンコールがあった!しかも曲は「アリラン」!
これは、ほんまにブルーズやなあ。コリアン・ブルーズ。
二人のアリランには、血がドクドク流れている。
なんかワシの血も反応して、ドクドク言い出す。
ワシら日本人にも、ずっと遡れば、もれなく半島の血が混じってると思ってるから、
その血が騒ぐのかもしれない。
周りを見ると、さわさん含め、たくさんの人が踊ってた。
やっぱりワシ以外の人も血が騒ぐのだろう。嬉しいなあ。

ライブが終わると、月はすっかり見えなくなっていた。
帰り道、進む先に赤い月が、朧に見えた。
いつか今日を思い出すとき、ワシはあの朧な赤い月と、
二人の満面の笑顔を思い出すのだろうな。

動画です。優作さんは、ずいぶん昔の「君ん家」。
若いなあ!

「月と金星」の動画も初めて観たので、貼っておきます。

永山愛樹さんは、福岡の芫で、とんちピクルスさんとやってるのを見つけてしまったので、それを。
このライブ、行きたかった~!

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