テート美術館展@中之島美術館。
先週、中之島美術館でやってるテート美術館展に行って来た。
こういう海外の有名美術館の展覧会って、
「こんなにすごいの持ってるよ!」って感じの、
美術館ダイジェストになりがちで、
総花的になるイメージがあって、
あまり得意ではないのだが、
今回のは、さすがにテート、
「光」というテーマを設定して、
文字通り「芯の一本通った」展覧会になっていた。
ワシ、大学5年のとき、卒業旅行でヨーロッパ2ヶ月くらい、フラフラしてて、
一番行きたかったロンドンには二週間くらいおった。
XTCやったかな?ライブ行ったり、
昼間っからパブに行ったり、
アビーロードの横断歩道行ったり。
もともと歴史好きやったんで大英博物館には行ったんやけど、
それまで、美術品って、仏像くらいしか興味なかったので、
美術館はあまり行ったことがなかった。
ある日、ピンク・フロイドのアニマルズのジャケットのバタシー発電所を観に行って、
その近くの行くところ、確か「地球の歩き方」かなんかで探してたら、
テートギャラリーが近くにあったので、
「まあたまには美術鑑賞でも」くらいの気持ちで観に行った。
で、そこで観たターナーに、えらく感銘受けてしまった。
なんだかよくわからないけど、光の洪水。
具象なのか、抽象なのか、わかるようでわからない絵は、
ワシがときどき夢で見て「このままずっとここにいたい」と思う世界に酷似していた。
そうか、絵画ってのは、こんな世界も創れるのか。
ワシが人生で初めて、絵画に心動かされた瞬間だったのかもしれない。
40年近く前の話だが、ワシのテートイメージは、そこで止まっていたんやな。
今はテートモダンというのもできて、
現代美術も含めた総合美術施設になってること、
この展覧会で初めて知った。
けど、やっぱりファーストインプレッションが強くて、
観て一週間近く経った今、頭に残ってるのは、ターナーの絵が多い。
ターナーが、こんなに光の方向とか計算しながら絵を描いてたのは、
驚きだった。
今なら、CG制作で影をつける時にやるようなこと、
ターナー、科学的なことを、アナログでやってたんやなあ、思うと、
「やっぱすげえなあ」思ってしまう。
基本的に展示は年代順にされてたので、一番初めの方に観たウィリアム・ブレイクの絵。
なんか筋肉が「北斗の拳」やなあ。
ウィリアム・ブレイク、詩人としてしか知識なかったので、
絵も描いてるということにびっくり。
そのほか、気になった作品で写真OKやったもんを。
う〜〜む、なかなか良かった!
展示の仕方も、観やすかったし、センスを感じた。
この展覧会は、来年1月14日までです。
ぜひ!
余談。全然関係ないんですが、グッズコーナーで
「TATE」のロゴが入ったトートバック見て、
タテタカコさん、思い出してました。