京都冬の旅②僧侶がご案内する特別拝観東本願寺諸殿。

2番目の目的地は、この日のメイン、と言うか、
これを予約したので、この日京都に行った、
「京の冬の旅」非公開文化財特別公開 僧侶がご案内する特別拝観 東本願寺 諸殿』です。
なんかの番組で観た「白書院」に一度、行ってみたかったんですわ。

何度も来てる東本願寺ですが、やっぱり来る度、デカさに圧倒されますな。
上のお堂の二つ並んだ写真、左が阿弥陀堂、右が御影堂です。
比較するもんがないので、わかりにくいですが、
御影堂は、面積としては、東大寺の大仏殿より広いらしいです。

意外にも説明してくれる僧侶は女性で、少し髪の毛を染めてはりました。
なんかおもろくてええですな。

阿弥陀堂、御影堂は、いつでも入れるんだけど、
僧侶の説明を聞きながら観ると、やはり普段とは違う感じがすするもんすんね。

で、遂に非公開エリアに。
まずは、大寝殿、に行く前にかつての勅使門の前を通ります。


勅使門の前に、新しそうな、丸いもんあるなあ、と思ったら、
地下にある視聴覚ホールの屋根らしいです。
設計は高松伸さんらしい。
ちゃんと、どの時代も、後世に残るようなもの建ててるんやなあ。

大寝殿は、禁門の変で全焼したあと、建てられた東本願寺最古の建物らしいです。
「けど、意外とあっさりしてるなあ」とは思いました。
障壁画は竹内栖鳳さんで、これは観応えありました。

で、憧れの白書院へと参るのですが、
さすがに東本願寺、どの建物も広大で、建物と建物の間もけっこう距離があります。
東本願寺の中は、すべて土禁なのですが、
この日、結構寒かったこともあって、
畳の上でも、足の指の感覚がなくなるくらい冷たい。
しかも移動する廊下は、防火のためらしいんすが、コンクリートのところもあります。
普段、公開してないエリアなので、見学客はいることを想定してないのか、
暖房もなく、半端なく冷たくて、もう痛いくらいでした。
中には、暖房靴下みたいなのを持参してる人もいてはりました。
よう知ってるなあ。
これから行かれる方は、絶対持って行ったほうがええですよ!

白書院と京都タワーの観える景色は、今の京都を代表する景色かもなあ、思いました。

白書院の向かいには能舞台があります。
白書院が客席ってことっすね。
ここは、去年の紅白歌合戦で、Adoさんが出られた能舞台、らしいっす。
皆さん、知ってらっしゃったらしいすが、
紅白観てないワシは、なにもピンとこないのでした。
すみません。

白書院はL字型の建物になってて、エリアが4つに区切られてます。
それぞれ、竿縁天井、格天井、小間格天井、折上小間格天井と違っていて、
畳も少しずつ、違ってます。
つまり、身分の違いで入る場所が違うんですな。
L字型になってるのも、一番高貴な方を直接観ないための構造らしいです。

けど、欄間は開放部が大きくて、これは見えないまでも、声は聞こえるように、との配慮らしいです。
なかなかいろんな工夫があるもんですなあ。
一番奥の間には武者隠しもあって、二条城を思い出します。

うむ、なかなか充実感あるツアーでしたわ。

ツアー終わって、高松伸さん設計の視聴覚ホールをちょっとだけ見学。

歴史建造物の邪魔をせず、こんな建物を建てる発想が素晴らしいなあ。
けど、こんな京都のど真ん中、きっと建築時には、
いろんな時代の遺跡があったんやろうな。

出口で、東本願寺の建物と京都タワーを再び。
やっぱり、この風景、おもろいですわ。

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