人類が滅んでから、この映画を観直してみたい。BBBムービー「ヴェルクマイスター・ハーモニ 4K」。
感じたことを、どう言えばいいのか、観て数日経ついまでも、まとまらない。
と言うか、この映画という塊が、大きくて、歪すぎて、まだ飲み込めてないのかもしれない。
あり得ない、どこか遠い世界のドキュメンタリーを観せられたような気もする。
「ここまで必要なのか？」と思うほど、同じような行列の長回し、
何かの儀式に巻き込まれたかのような気持ちになる。
とにかく、すべてが、ワシの知らないもので、構成されている。
だけど、全体を覆う、モヤのような空気が、
少しずつ、悪い方に、破滅の方角に進んでいることは、
肌でヒリヒリと感じている。
時に、逆撫でするような、時に、体を羊水に浸してくれるような、音楽が、
映画の主役のような気さえしてくる。
人間の世界が終わった時に、この映画を観直したら、
この映画の持つ意味が、はっきりとわかるような気がする。
