親父の歌。
久しぶりに親父の夢を見た。
親父は歌が上手い方ではなかったが
あの世で上達したのか
「雨を慕いて」という曲を
消え入りそうな小さな声で歌ってくれた。
「影を慕いて」に似た
古賀メロディぽいその曲は、絶品で、
ワシは嗚咽しそうになるのだが、
自分の声で親父の声が聞こえなくなるのが嫌で、
嗚咽をかみ殺すのであった。
そう言えば、親父は風呂でよく歌を歌っていた。
受験勉強してた頃の夜中、
一番遅くまで起きてるのはワシだったので、
その歌が聞こえなくなると、
様子を見にいった。
大抵、風呂に浸かりながら寝てる親父を見つけた。
あれから、約45年の時間が流れたけど、
呆れながら、親父を起こしたことは、よく覚えてる。
もう一度、「しゃあないなあ」言いながら、
親父を起こしたいなあ。
(20250827記)

