積み重なる雪と暴力シーンと「?」。BBBムービー「越境者たち」。
※ネタバレと否定的な表現、含みます。
けっこう難民問題、ヨーロッパのような地続きの国での、
難民、移民の問題に興味あるので、観に行ったんだけど。
難民という社会性あるテーマを扱って、終始シリアス、
のわりにストーリーは行き当たりばったりの印象で、
「雪山シーンと暴力シーンが撮りたかったんやろか?」と思ってしまった。
疑問に思ったことを挙げていくと、
ネタバレの上に重箱の隅、つつくような感じになってしまうんやけど。
そもそも、なんで、最初拒否してたのに、
命を賭してまで、あの難民女性を助けようと思ったんやろう。
「亡くなった妻に似てた」みたいなシーンあるけど、
そこまで必死になるモチベーション、どこにあるの?という気はした。
途中で、これってどこがゴールなの?
と思うくらい、アテのない逃避行なんやけど、
保護された途端、あんなに手厚く看護されたり、
移動が自由になったりするもんなん?
だったら、なんであれほど国境で、命賭けるくらいの
迫害めいたこと、されなあかんのやろ。
これは、ワシがヨーロッパの難民、移民の状況がよくわかってないから、
出てくる疑問かもしれんけど。
あの女性、道中ではぐれた旦那さん、探してるみたいやけど、
だったら遺体見つけた時、
まずは夫かどーか確かめるのではないだろうか?
そのまま、顔も確かめずに、
雪山で遭難して亡くなった同胞認定して、
涙流しながら埋葬って、
「旦那じゃないストーリー」、初めからある感じやん。
私設警察みたいな住民たち、
難民助けようとしてるからって、
同胞を殺しても構わない勢い、
それも犯罪ちゃうの?
ある村で、味方かと思ったら敵やったってことがあった後で、
通りすがりの、あの車、なんで味方やと信用できるんやろ?
今まで戦ってきた人が乗ってる車かもしれんやん。
人通りの少ない道路での遭遇、
もし、その人たちやなくても、
迫害する人でないという保証、どこにあるんやろ?
と考えれば、考えるほど「????」が増えていき、
終盤「?」の塊になってしまい、
絶対最後まで観ても、解決する「?」じゃないなあ、
と思ってたんで、
エンドロールが出ると「やっと終わってくれた」と思ってしまった。