映画「ニッポン国VS泉南石綿村」。
さすがの原一男さん、3時間30分超える
長いドキュメンタリー映画だが、
ゆるみやたるみがまったくない、
意味のある長時間だった。
石綿被害の怖さを実感したことはもちろんだが、
剥いても剥いても責任の所在をはぐらかし、
のらりくらりやり過ごそうとする官僚と内閣。
観てるだけでイライラする。
国民ではなく、国であり省庁を
守ろうとする姿勢。
きっとこれは、この案件だけの問題ではなく、
官僚や国、と言ったものの本質なのじゃないか、と思わせる。
この案件自体も、もっともっと人に知られるべき
大きなものだが、
ひとつの案件越しに、
国、省庁の抱える大きな問題を暴き出す。
さすが、原一男さん、心から感服いたしました。