映画「神々の深き欲望」。
いつかは観ねばならんと思ってたが、
約三時間、巨匠今村昌平監督、というのに
身構えてしまって、延ばし延ばしにしてたのだが、
先日の映画で観た「洗骨」のパンフレットにも載ってたので、
「時が来たか」と観念して、「神々の深き欲望」を遂に観る。
結果的には三時間、苦にならずに観られた。
沖縄映画というより、沖縄で撮った、沖縄のパーツをモチーフにした
創作ストーリーと言うべきか。
沖縄の文化や歴史に忠実と言うわけではなく、
エッセンスを抽出して、日本神話なども混ぜて、
構築し直したストーリーやと思う。
奔放の中に因習があり、逸脱したものを許さない同調圧力がある。
逸脱したもの、弱者に襲いかかるように発揮される集団と言う名の暴力は、
今の弱者に対するネットでの攻撃と重なって見えたりもした。
日本は、まだまだ形を変えた因習や神話に
囚われてるのかもしれんな、と思った。
撮影は、復帰前の波照間島と南大東島で行われたらしい。
若いときの三国連太郎さんが、佐藤浩市さんにそっくりなんに驚いた。
今はなき、南大東島のシュガートレインが動くところを見られたのは、
ちょっと嬉しかった。こてっちゃんとして。
この撮影に関して、竹中労さんがまとめた
嵐寛寿郎さんのインタビューで、
面白い話を見つけたので、
リンク貼っておきますね。
ちょい下品な言葉、出て来ますので、
ご注意ください。
沖山秀子さん、歌もすごい!