映画「地の群れ」。
全身小説家、井上光晴原作、
監督の熊井啓と組んで、
脚本も担当した映画「地の群れ」をDVDで鑑賞。
戦後の佐世保、被差別部落、被爆者、
在日朝鮮人、基地、炭鉱などが
ないまぜになった重層的な差別構造を
丹念に、けど淡々と描く。
役者のリアリティを追求する芝居が、
もうリアルでリアルで、
ドキュメンタリーかと思うほど。
被差別部落のお母さんが、
被爆者に対して、口の端っこで、
馬鹿にする笑い顔、恐ろしいほどやった。
さすが熊井啓さんやなあ。
けど、新春に見る映画やなかったなあ、
とつくづく思った。