映画「リアリズムの宿」「こころの湯」。


偶然、風呂がテーマのような映画を二本続けて見た。
一本目は山下敦弘監督の「リアリズムの宿」。

山下さんらしい、後味の残す笑い、朴訥としてるのに雄弁に感じる間、
斬新だけど、スタイリッシュに感じるカメラワーク。
ほのぼのといい気分になった。
見終わるまでロケ地を知らず、冒頭の国英駅という駅の駅前の感じ、
「去年行った鳥取の岸本駅の雰囲気に似てるなあ」と思ってた。
後で調べると同じ鳥取県内で、ちょっとビックリ。

二本目は中国の銭湯の映画「SHOWER こころの湯」。


集まる人々のエピソードがひとつひとつ楽しい。
そのエピソードがどこかで後の展開に絡んで行く構成も見事だった。
二人の息子の父親に対する、真っすぐと曲がりくねってるのと、形は違うけど、
共通する親子愛。それに答える父親の心情も、細やかに表現されてて、
やはりほのぼのとしたり、ホロッとしたりする。
中国でも日本の昔と同じように、そういう心の動きを象徴するものとして
銭湯が位置づけらていることに、ちょっと嬉しくなった。
しかし、主演3人の芝居がうまい。
表情ひとつひとつがすごく雄弁だ。
日本映画だと少し直接的過ぎるかな、と思うような芝居も、
言葉がわからない分すんなり受け止められる。

二つとも満足の行く好きな映画だった。

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